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日本三大秘境の椎葉村で作家デビュー!商業面の強力バックアップも約束された「秘境の文筆家」プロジェクトとは?

2024.03.19

椎葉村で実際に執筆をする際には村の職員扱い。これって執筆活動に影響は出る?

松本「秘境の文筆家」の雇用形態が、村の会計年度任用職員ということで、私のようなフリーの物書きからすると第一に「お、ってことは雇用期間中は久々に個人事業主じゃなくなるのか」と新鮮さをおぼえます。

一方で、これまでフリーで物書きをしつつ、小説家デビューを目論んでいた方にとっては、あくまでも立場上だとは言え、椎葉村の職員として生活するというのは、不安も少なくないと思えます。

この点について、応募を検討しているものの二の足を踏んでいる方向けに、何か安心できる言葉をいただけますか。

小宮山さん「秘境の文筆家」事業のターゲットが「都市部で本業をもちながら胸中では専業作家になりたいと願っている方」となります。

出版体験があるかどうかは問いません。つまり「安定は欲しいけど執筆に集中したい」という願いに答える制度をデザインするために、国庫支出である地域おこし協力隊を活用した村役場の職員(会計年度任用職員)としての仕事が「執筆」であるという仕立てを築きました。

(椎葉村には、こんな凄い木もある!行くしかない!)

おそらく一番の心配は「本当に書くことが仕事でいいの?」というポイントだと思います。

そのために募集要項に付随する勤務条件の詳細として「『秘境の文筆家』のミッションは執筆そのものであるが、勤務時間のうちひと月に7.5時間(約5%)程度の時間を地域の読書推進活動等に充てることが望ましい。こうした活動は椎葉村の教育委員会・学校・図書館等の企画により実施される」と定めています。

つまり、村として要望があれば月に1日を限度として村の文化事業(中学生への執筆体験講話など)に協力してほしいけれど、その他の時間は全て執筆・取材等にあてて作品に取り組んでもらうことを保障する文言です。

この点は、応募を検討している方の安心につながるかと存じます。

商業デビューを目指す物書きについて、これほどの近道はそうそうない!最後に椎葉村で執筆するメリットを列挙!

松本 今回のプロジェクトの応募締め切りは3月末日となっております。現状応募を検討しているものの「椎葉村という新しいフィールドが不安」と悩む潜在的な秘境の文筆家候補も、きっといらっしゃるはずです。

そこで最後に、椎葉村の魅力と、執筆活動をする上で環境について教えてください。

小宮山さん 椎葉に住むことの魅力は、全国にたくさんある「食事がおいしい」「温泉がある」「人が良い」という一般的な「田舎の魅力」とは全く異なる「世界に一つだけの椎葉」ブランドの魅力を体感できることです。

日本三大秘境と言われるだけあり、日本の中でも最奥の地に住んでいるという自覚とプライドが生まれます。

これが椎葉村民ならびに椎葉へ移住した人々の誇りに繋がっていると日々感じています。

移住者・地域おこし協力隊にとっての魅力は、役場職員や地域の方々の地域おこし協力隊への理解度の高さ、また活動の自由度の高さです。

平成27年から積み上げられてきた協力隊活動の成果として、村民のなかでも「協力隊の活動は村の未来にとって大切だ」という意識が醸成されてきました。

「何を言っても通らない」という行政に対する地域おこし協力隊の不満が聞かれるケースが全国で散見されますが、まずもって「秘境の文筆家」という異例の企画が実現している時点でその心配はないことがお解りいただけるかと存じます。

企画者である私は、元椎葉村地域おこし協力隊・現椎葉村役場職員(2024年3月時点)です。

執筆環活動をするうえで有益な環境としては、1つにホンミライ様のネットワーク。

2つに椎葉村図書館の存在。

3つ目として地域おこし協力隊としての自由度の高さ。

そして4つ目に、ネット環境の充実。

最後に5つ目となる秘境という環境、と分けられるかと存じます。

1つ目に挙げたネットワークですが、直木賞作家である今村翔吾先生と繋がりをもち助言をいただけるだけでなく、ホンミライ様のネットワークを活かした編集者の方等との繋がり、また出版社等との繋がりを活かした執筆力向上・商業出版を目指すことができます。

2つ目の図書館の存在。都会の窮屈な環境ではなく広々と席を使え、また司書との距離も非常に近い椎葉村図書館を、まるで専属図書館のようにご活用いただくことができます。

選書・資料の充実には図書館業界でも定評がある椎葉村図書館で、執筆のための取材もはかどることかと存じます。

3つ目に関しては先述のとおり、役場職員等の理解が深い椎葉村図書館でありますので、活動そのものの自由度が高いです。

取材のための渡航や必要経費等についても大いに相談にのってくれます。

4つ目のネット環境ですが、松本様は椎葉村にお住まいだった時期があるとのことでご存知かもしれませんが、椎葉村では全戸光ファイバー導通が実現されています。

また交流拠点施設Katerie・椎葉村図書館「ぶん文Bun」も全館Wi-fi整備をするなど、秘境の地である一方でネット環境は充実しています。

これも執筆・取材に好影響を与えると考えております。

5つ目に挙げた、秘境。秘境であるからこその独自の文化(狩猟・神楽・民謡・山暮らしの在り方)などが執筆の刺激になることもあるでしょうし、そもそも都会・市街地の暮らし(一般の暮らし)では考えられない体験が多い村です。

また、秘境環境に身をおくことで「覚悟が決まる」というか、一切の妥協や誘惑を振り切るという側面もあるかと思います。

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