外出規制によりコロナ禍では厳しい状況におかれた外食産業。コロナ禍が開けた今、市場はどの程度回復したのだろうか。
「ホットペッパーグルメ外食総研」では、首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食市場規模を把握することを目的に2024年1月度の「外食市場調査」を実施、結果を発表したので概要をお伝えしよう。
「アジアン料理店」、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」がコロナ禍前を上回る市場規模に
2024 年1月の外食市場規模は、3圏域合計で2870億円。前年同月比(以下、前年比)は+265億円と前年実績を上回った。延べ外食回数の19年比が80.5%と、2カ月連続で上昇したことで市場規模の回復に寄与したようだ。
市場規模の2019年同月比(コロナ禍前比、以下19年比)は88.6%で、コロナ禍以降では最も高水準の前月89.7%からは微妙に後退していた。
市場規模の食事主体業態・計は19年比94.0%(前月同99.4%)と後退したが、飲酒主体業態・計は同79.7%(同78.0%)と回復。特に「居酒屋」は同81.6%とコロナ禍以降では最も高い水準まで回復している。
軽食主体業態・計も同86.9%(同82.7%)と回復傾向。主要16業態では13の業態で市場規模が前年を上回り、うち11業態は単価・延べ外食回数ともに前年比プラスを記録した。
19年比では「アジアン料理店」(111.3%)、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」(101.9%)がコロナ禍前を上回る市場規模となった。
調査概要
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏:90 分圏、関西圏:80 分圏、東海圏:60 分圏の市区町村に住む20~69 歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
調査方法:インターネットによる調査
集計方法 本調査結果はR3年人口推計に基づいて性別2区分×年代別5区分×地域25区分=250区分でウェイトバック集計を行っている。※22年度の基準人口に、県×性年代別のR2国勢調査人口→R3人口推計の増減率をあて計算
実施期間:2024年2月1日(木)~2024年2月13日(火)
有効回答数:9,864件
関連情報
https://www.hotpepper.jp/ggs/
構成/Ara