転職成功者の年代別割合を職種別で見ると、全12職種で「20代後半」が最多だが、職種によっては前回から変化が
転職成功者の年代別割合を職種別に見たところ、全12職種で「20代後半」が最も高いことがわかった。ただし、職種によって年代別割合には前回から変化が見られた。
■傾向1「建築/土木系エンジニア」の年代別割合は、「20代前半」が前回の11.7%から14.5%へと最も増加し+2.8pt
建設業界では「2024年問題」を受け、年齢問わず人材確保が急務となっている。そのなかでさらに、新卒採用に苦戦する企業が、第二新卒・若手人材の獲得に積極的に乗り出していることが影響していると考えられる。
なお、全12職種のうち、「20代」の転職成功者の割合が50%を超えたのは、「販売/サービス系」「建築/土木系エンジニア」「営業系」「IT/通信系エンジニア」となった。
■傾向2「金融系専門職」の年代別割合は、「40代以上」が前回の18.7%から28.2%へと最も増加し+9.5pt
近年、新NISAの開始などを背景に、即戦力となり得る「金融系専門職」の採用ニーズが高まっている。しかし、本職種は、一般的に育成に時間を要する。「40代以上」はこれまでの経験が評価されたことで、割合の増加につながった可能性が高いだろう。
なお、全12職種のうち、「40代以上」の転職成功者の割合が25%を超えたのは、「コンサルタント/不動産専門職」「企画/管理系」「金融系専門職」となった。
<調査概要>
対象者:2023年1月~12月の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン
有効回答数:約5万件
*記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合がある
構成/こじへい