3.11の被災経験者が語る見落としがちな災害用備蓄品

カップ麺は残り汁の捨て方に注意

食材では、カップラーメンなどがまず思い浮かぶが、わが家の中心は賞味期限の長いレトルト食品が中心。カレー、シチューなどが販売されていて、約1年は保管できる。ちなみにそれを鍋で温める水(お湯)は、ローリングストックしてある期限切れのミネラルウォーターを使うのもいいだろう。カレーなどのレトルト食品をお皿に移して食べる際は、お皿を洗わずに済むように、ラップを敷いていただくのは、災害時の常識と言っていい。スプーンにもラップを巻けば、食べ終わった後、これまた洗わずに済む。

カップ食材は2種類を用意してある。まずは定番のカップ麺だが、こちらはちょっとした問題がある。というのは、汁をすべて飲まないと、汁を捨てる必要が出てくる。全部飲み干せばいいのだが、そうもいかないこともあるはず。排水ができない状況下だと、これはやっかい。そこでカップ麺用には、ダイソーなどの100均で売っているカップ麺の残り汁の凝固剤、ダイソーの「ぐるグルポイっ!」を必要数、用意している。凝固後は容器ごと、燃えるゴミとして捨てられ(災害時には保管でき)るというものだ。

残り汁の出ないカップ食品もある

しかし、3.11を機に、スーパーマーケットでいろいろと物色してみたら、残り汁の出ない!?カップ食品があることに気づいた。それが、例えばクノールのスープパスタシリーズだ。スープに具が入っているわけだから、飲み干す(食べ尽くす)のが基本。きのこクリーム、サーモンとほうれん草、クラムチャウダーなど10種類もあるため、全種類を揃えておけば繰り返し食べても飽きないし、残り汁の心配がないため、災害時、排水ができない状況下で便利ではないだろうか。

クノールのスープパスタシリーズの一例

災害時に不可欠なLEDランタンは電池&USB充電の二刀流のものが便利

電池とUSB充電が利用できるLEDランタン

USB充電が可能

避難用のスニーカーは靴ベラなしで履けるものを

最後に紹介するのは、避難用のシューズである。雨の日でも長靴ではなくスニーカーが推奨されているが、急いで履くのに手間がかかるスニーカーはNGとしたい。わが家では、寝室のベッドサイドと玄関に、靴ベラ不要、サッと足が入るスリップインで履けるスニーカーを常備している。

文／青山尚暉

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