もしも上場直後にUberの株を購入していたら今頃どうなった?
では、もしもUberが上場した直後(2019年5月)に株を購入していたら今頃どうなっていたのか?ここでは株価などの変遷を見ていきましょう。
【株価の変遷】
2019年5月6日 41.57ドル
2020年1月6日 34.01ドル
2021年1月4日 53.28ドル
2022年1月4日 41.51ドル
2023年1月2日 26.40ドル
2024年1月1日 57.58ドル
このように上場直後の株価を基準に上下に推移していましたが、今年に入り株価は上昇傾向にあり、執筆時点(3月9日)の株価は78.70ドルまで上昇しています。
では売上高の変遷も見ていきましょう。
【売上高の変遷】
2019年 14,147億ドル
2020年 11,139億ドル
2021年 17,455億ドル
2022年 31,877億ドル
2023年 37,281億ドル
2019年から2020年にかけて、売上高は減少しています。これは、おそらく新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが影響していると考えられます。パンデミックにより、人々の移動が制限され、Uberのライドシェアリングサービスの需要が減少した可能性があります。
しかし、2021年以降、売上高は急速に回復し、さらに成長を続けています。これは、パンデミックの状況が改善され、経済活動が正常化したことに加え、Uberが食品配達サービスなどの新たな事業を拡大したことが影響していると考えられます。
特に2024年に入ってからの株価の上昇は顕著で、投資家はUberの将来の成長ポテンシャルを高く評価しているといえます。
もしも上場直後にUberの株を購入していたならば、2024年3月9日時点での上昇率は89.31%でした。ただし、株式投資は常にリスクを伴うため、企業のビジネスモデル、市場環境、および将来の成長ポテンシャルを把握した上で、自身が納得する判断を下す必要があります。
おわりに Uberの今後の展望
Uberのビジネスモデルは、モビリティとデリバリーの融合により、他社の追随を許さない競争優位性を築いています。また、Uber Freightなどの新しい事業領域への進出は、収益源の多様化と持続的な成長をもたらすころが期待されます。
移動の変革は社会の価値観やライフスタイルの変化へと繋がることが予想されます。その過程で規制の変更、競合他社との競争、および経済環境の変化は、今後もUberにとって重要な課題ですが、それは同時に新たなUberのビジネスチャンスとなる可能性が高いでしょう。
なぜなら、Uberは既に都市の持続可能性にも貢献しており、今後も技術革新とサービスの拡張を通じて、未来の移動を形作っていくことが予想されるからです。
文/鈴木林太郎