小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ビジネスシーンに登場する言葉「ベンダー」とはどういう意味?

2024.04.22

『ベンダー』は、よく耳にするビジネス用語の一つですが、意味を理解していない人もいるのではないでしょうか?

ベンダーの意味を、間違えやすい言葉とともに紹介します。ベンダーが付く用語も把握し、理解を深めましょう。

ベンダーの意味と対義語は?

『ベンダー』とは、どのような意味なのでしょうか?まずは、正しい意味を紹介します。対義語もよく耳にする用語であるため、併せて見ていきましょう。

■ベンダーとは「販売会社」を指す

ベンダーは、英語の『vendor』の片仮名語で、販売会社や供給業者(サプライヤー)、売り手という意味があります。つまり、商品やサービスなどを提供する側がベンダーです。例えば、日用品などを仕入れて販売している店舗は、消費者にとってのベンダーです。

少しずつ意味は異なりますが、さまざまな業界で使われている用語で、特にIT業界では頻繁に使われています。

ソフトウェアやシステムなどIT関連製品を販売する『ITベンダー』や、システム開発を含む販売会社を指す『開発ベンダー』という用語もあります。

■対義語は「ユーザー」や「エンドユーザー」

ベンダーの対義語は、片仮名語である『ユーザー(user)』や『エンドユーザー(end user)』です。消費者や買い手という意味で、ベンダーが販売する商品やサービスを購入して利用する人を指します。

ユーザーが商品やサービスの購入者・消費者全般を指すのに対し、エンドユーザーは最終的に利用する人を指します。例えば、小売業者を介して商品を販売する場合は、小売業者がユーザーで、小売業者から商品を購入し利用する人がエンドユーザーです。

ベンダーが付くビジネス用語を解説

オフィスの機器

(出典) pixta.jp

ベンダーが付くビジネス用語も確認し、知識を深めましょう。耳にすることが多い、三つの用語の意味を解説します。知っておくと、ビジネスシーンなどで役立つでしょう。

■ネットワーク機器に付与される「ベンダーコード」

ベンダーコードとは、ネットワーク機器の製造元を識別する番号のことです。『OUI(Organizationally Unique Identifier)』とも呼ばれており、米国電気電子学会である『IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)』によって管理されています。

パソコンなどのネットワーク機器には、それぞれ固有の『MAC(Media Access Control)アドレス』が付与されており、その中にベンダーコードが含まれています。ベンダーコードは、MACアドレスの前半部分です。

■ユーザーを失わないための「ベンダーロックイン」

ベンダーロックインは、特定のベンダーが自社のユーザーを他社製品などに移行しづらいように囲い込むことを意味します。例えば、競合他社と互換性のない独自のシステムや製品を開発し、他社製品へ切り替えづらくすることです。

ベンダーロックインされると、後継システムも同じベンダーの製品しか使用できないなど、製品やサービスの選択肢が狭まります。他社製品に切り替える場合は、莫大な費用がかかることも珍しくありません。

■取引メーカー数を表す「シングル・マルチベンダー」

シングルベンダーは、特定の企業1社の製品のみを扱う企業を指し、系列企業などに多く見られます。主なメリットは、製品同士の互換性があるため、不具合などのトラブルが起こりにくい点です。

マルチベンダーは、複数の企業の製品を扱う企業を指します。多種多様な製品を提供でき、ユーザーの要望に添う製品やサービスを提供しやすく、ユーザーの獲得にもつながります。ユーザーにとっても、選択肢が広がるのがメリットです。

ただし、製品同士の互換性がなく、不具合などが発生しやすいというデメリットもあります。

ベンダーと間違えやすい言葉

打ち合わせ

(出典) pixta.jp

ベンダーと混同しがちなのが、『メーカー』と『サプライヤー』です。それぞれの正しい言葉の意味や違いを理解し、使い分けられるようになりましょう。

■メーカーとの違いは販売まで行なうかどうか

メーカーとは、製品の製造や開発をする企業を指し、製造業者や製造元と呼ばれることもあります。ベンダーとの大きな違いは、販売まで行なうかどうかです。

車・コンピューター・アプリなどを製造・開発し、販売を担うベンダーやサプライヤーに渡すまでが、メーカーの役割です。販売は、ベンダーが行ないます。

ただし、営業・販売部門があるメーカーでは、ベンダーを介さずに自社製品を直接販売することもあります。

■サプライヤーが指すものは業界によって異なる

サプライヤーは、製品を供給する企業や個人を指し、供給元や供給者と呼ばれることもあります。業界によって意味が変わり、製造業では部品や材料を供給する業者を指します。小売業では、メーカーがサプライヤーです。

製造業者と店舗の間に卸売業者が介入している場合は、卸売業者にとってのサプライヤーが製造業者で、店舗にとってのサプライヤーが卸売業者になります。このケースでは、卸売業者が店舗への販売を担っているため、ベンダーとも呼ばれます。

IT業界では、ベンダーとサプライヤーが同じ意味合いで使われていることが珍しくありません。

ベンダーの正しい意味を知ろう

打ち合わせ

(出典) pixta.jp

ベンダーは、さまざまな業界で使われているビジネス用語で、販売会社を指します。メーカーやサプライヤーと間違えやすいですが、意味が異なるため注意しましょう。

ベンダーロックインやシングルベンダー、マルチベンダーは、ビジネスシーンで耳にする可能性がある用語です。意味をきちんと把握しておくと、戸惑わずに済むでしょう。

構成/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。