AIをビジネス活用する利点は、定型業務を自動化し、従業員を生産性の高い業務に集中させることにある。だが、安い買い物ではない。どんな課題を解決し、どういった成果を上げたいのかというビジョンが必要だ。課題別にサービスを厳選した。
営業支援サービス
代表的なAI営業支援ツールは「MA」「SFA」「CRM」の3種。マーケティングからセールスまでプロセス別に、それぞれ異なる役割を担う。
MAツールとは?
見込み客の選別を目的としたツール。アクセス頻度などWeb上の行動履歴を分析し、新規顧客化の期待値を判別・リスト化して一元管理する。
[課題]商談件数を増やしたい→ Musubuなら新規営業リストが約30分で完成!
利用料金/初期費16万5000円+月額5万5000円~(無料プランあり) サービス開始/2018年
通算導入企業/11万1755社 導入企業一例/LINEヤフー、みずほ銀行、ビズリーチ、Zoomなど
URL/http://musubu.in/
上場から未上場まで、100万社+40万事業所以上の企業情報データベースを活用。業種や地域、売り上げ規模や従業員数などの数値情報をリアルタイム検索でき、成約見込みの高い企業だけを素早く絞り込める。営業リスト作成だけでなく、メール配信や営業管理など豊富な機能を搭載する。
CRMツールとは?
アプローチ履歴、商品の購入履歴、意見・要望といった情報を管理するツール。ニーズを把握することで、既存顧客の囲い込み・ファン化を促す。
[課題]営業の機会損失を防ぎたい→ Zoho CRMなら報告業務を約30%短縮
利用料金/月額1680円/1名~ サービス開始/2005年 通算導入企業/世界25万社以上
導入企業一例/星野リゾート、明和地所、中部電力ミライズコネクトなど
URL/http://www.zoho.com/jp/crm/
顧客情報や活動ログを学習し、定型業務の自動化、商談化や受注などの確度予測、見込み客への製品レコメンドなど業務全般を後押しする。顧客データの一元管理だけでなく、営業チーム全体のタスク量や進捗状況の可視化も。大手ツール同等の機能を備えながら運用コストは5分の1!
SFAツールとは?
商談成約率の最大化を目的としたツール。商談履歴などの案件、営業件数や提案数などの活動、顧客情報を可視化することで、生産効率を高める。
[課題]商談獲得率をアップしたい→ Sales Force Assistantなら営業の知見を持つAI秘書のサポートで受注件数が3倍に!
料金/初期費5万円+月額3500円/1名~ サービス開始/1998年 通算導入企業/1万3500社
導入企業一例/石屋製菓、エステー、中村屋、バンザイ、有隣堂など
URL/http://www.salesforce-assistant.com/
経営コンサルティング会社が開発・運営するサービス。システムに入力した営業活動情報を解析し、類似する社内の成功事例などのアドバイスを提示。営業指導ノウハウを学習したAI秘書(アシスタント)が、営業担当ひとりひとりに合わせて営業効率の最大化をサポートしてくれる。
法人向けでありながらAIをアバター化した理由は、ゲーミフィケーションにある。目標達成によって秘書を育てるゲームのような感覚で、AIの活用、ひいては学習・強化を促す。