プレゼンのための資料作りで大切なのは「想定する相手の知りたいことに、しっかり答えられるようにすること」と豊間根青地さん。ChatGPT Plusを相手に見立てることで、何をどう伝えればいいのか、そのためにどのようなデータが必要か、どんな構成にするか……といった資料の叩き台を効率的に作成できるという。パワポ芸人として多方面で活躍する豊間根さんに、AIを活用したプレゼン資料作りの極意を聞いた。
シリョサク
豊間根青地さん
東京大学工学部卒。飲料メーカーで通販事業のCRM・広告などを担当する傍ら、趣味のPowerPointで作成したスライドが反響を呼び、パワポ芸人として注目を集める。Xのフォロワー数は12万以上。「資料をサクッと作る」をコンセプトにするシリョサクを起業し、セミナーの講師としても人気を博している。
STEP1|全体構成を練る時はAIに〝問い出し〟!要素を生成させよう
コメント〈豊間根青地さん〉
「ChatGPT Plusへ指示する際に重要なのは具体度を高めること」と豊間根さん。どういう年代で、どういう課題感を抱えた人が相手なのか。具体的なペルソナを設定して指示すれば「より具体的な疑問を出してもらいやすくなる」という。ペルソナを思いつかない時には「『こういう製品に関心を持ちそうなペルソナを想定してください』というふうに、ペルソナのベースを作るところからAIを活用するのもあり」とか。疑問に答えるかたちで要素を洗い出せば、プレゼンに必要な資料の全体像が、おのずと見えてくる。
STEP2|生成されたら回答の中からを重要なものだけAIで絞り込もう!
コメント〈豊間根青地さん〉
プレゼンの時間に制約がある場合などは、全体の構成を必要な論点だけに絞り込む必要がある。「言いたいことが文字情報として明確になっていれば、プレゼン資料は全部箇条書きにできます。それをいったんChatGPT Plusにぶち込み、全体のストーリーにおいて優先度が高いもの、逆に低いものをピックアップしてもらいましょう。そうすれば要素を絞り込むことができます」(豊間根さん)。そもそもChatGPT Plusは要約が得意。コンパクトにまとめるのはお手のものだ。要点を書き出し、絞り込むことで、密度の濃い資料が作れる。