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耳に引っかけるだけ!デザインが斬新すぎるワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeClip」が問う〝常時装着〟の可能性

2024.03.11

通知の読み上げなどで利便性アップ、アプリや機能には課題も

 また、常時身に着けておけば通知の読み上げにも使える。筆者は、「HUAWEI Eyewear II」を導入した際に、Galaxy Z Fold5とペアリングした時だけ通知を音声で読み上げるように設定していたが、FreeClipでも同じことは可能。すべてを読み上げてしまうと、さすがに情報量が多く、うっとおしくなってしまうが、ある程度厳選することでスマホを取り出すかどうかを判断できる。着け外しが前提になっているイヤホンでは難しかった使い方だ。

常にイヤホンを着けている際に便利なのが、通知の読み上げ。筆者がペアリングしたGalaxyは、この機能に対応していて便利だった

 残念ながら、こうした読み上げ設定はスマホ側に依存する。FreeClipも、ほかのファーウェイ製品と同様、「AI Life」というアプリを使って接続するが、このアプリには読み上げなどの機能は設けられていない。サードパーティアプリを使うことで同様の設定は可能だが、端末との相性もある。FreeClipの利用シーンを広げられる機能なだけに、AI Lifeなどのファーウェイ製アプリで近いことができるようにしてほしかった。

接続にはファーウェイのAI Lifeを使用する

 これはファーウェイ製品全般に共通する話だが、Androidのスマホをペアリングしようとすると、AI Lifeをサイドローディングでインストールしなければならず、少々ハードルが高い。iOS版のアプリはApp Storeにあるため、ほかのアプリと同じ手段で入手できるが、Android版はファーウェイのサイトから入手し、OSの警告を無視してインストールしなければならない。米国の制裁を受け、Google Playでアプリを配信するのが難しくなっているためとみられるが、何らかの解決策は見出してほしい。

 AI Lifeでは、サウンド効果の設定が可能。ただし、そのバリエーションは4種類と少々少ない。また、アプリを使うと、左右それぞれのダブルタップ、トリプルタップに曲の再生・停止や曲送り、アシスタントアプリの起動といった動作を割り当てることが可能だ。ファーウェイ製のイヤホンでは比較的おなじみの機能だが、タップに対する反応がよく、操作がしやすい。長押しができないなど、やや操作スタイルが限定されている気もするため、今後のアップデートに期待したい。

イコライザーの種類が少ないなど、改善の余地も

 少々気になったのは、音漏れする閾値(しきいち)が使っている本人にわかりづらいところ。その形状ゆえに、音量を上げすぎるとさすがに音が漏れてしまう。逆位相の音をぶつけることで、音が周囲に拡散するのを防止してはいるが、限界もある。Galaxy Z Fold5とペアリングし、音量をバーの6~7割ぐらいにした段階で、再生している音楽が周りの人に聞こえてしまった。厄介なのは、音が漏れていることが自分にはわかりづらいこと。エレベーターなどの密閉空間では、気になって音量を下げてしまうことが度々あった。

 これは、HUAWEI Eyewear IIでも同様だが、耳をふさがないことが、逆に音漏れの心配につながっている気がする。慣れて手動で設定すれば済む話だが、この不安感を払しょくできるような機能はぜひ搭載してほしい。音質や装着感に不満はないが、不安感の払拭は課題になりそうだ。先に挙げた通知の読み上げなど、イヤホンの新たな使い方を提案するような新機能にも期待したい。

【石野’s ジャッジメント】
質感        ★★★★
着けやすさ     ★★★★★
UI         ★★★★
音楽性能      ★★★★
音漏れカット    ★★★
バッテリーもち   ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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