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「プロボノ」とは何か?言葉の意味とボランティア活動との違い

2024.03.27

日本で使われているカタカナ表記の言葉には、海外での意味と異なって使われるものもある。そのため、英語の意味も押さえておくと間違った使い方をせずに済む。「プロボノ」も、本来のラテン語が意味するものと日本での意味が異なる言葉の一つだ。

そこで本記事では、「プロボノ」とは何かや使用シーン、ボランティアやパラレルキャリアとの違いを解説する。最後に紹介する「プロボノ」のメリットや活動時の注意点も、ぜひこの機会に確認しておこう。

プロボノとは

まずは、プロボノの意味や使い方、例文を解説する。使う場面を間違うことがないよう、ボランティアやパラレルキャリアとの違いも押さえておこう。

■スキルを生かして無償で取り組む社会貢献活動のこと

プロボノとは、職業を通じて得たスキルを生かして無償で取り組む社会貢献活動だ。ラテン語の「Pro bono publico(公共善のために)」が語源で、プロフェッショナルのプロではない。

もともと米国法曹協会(ABA)が推奨した活動であったため、弁護士などの法律に関わる人々を中心に行なわれていたが、2000年代からは他の職種の人にもさまざまなスキルを活かした活動として知られるようになった。現在はNPO法人でプロボノ活動が行われることが多く、企業が社員から参加者を募っている。

■使い方と例文

プロボノを使うシーンとしては、自分の知識や能力を無料で社会貢献や課題解決に生かす活動を表す場面が挙げられる。

【例文】

「彼はプロボノ活動に意欲的だった」

「彼女がプロボノを行なっているなんて意外だ」

「気持ちを高めてプロボノに取り組もう」

「プロボノへのモチベーションが高すぎて私はついていけない」

■ボランティアやパラレルキャリアとの違い

プロボノはボランティアの一つで、積極的な無償での社会貢献活動を指す。この場合、職業で身に付けた経験や知識を課題解決に生かしている場合はプロボノと表す。

また、パラレルキャリアとは、社会貢献だけでなくスキル・収入アップを目的として、本業と同時進行で休日などに他の仕事・公益活動を行うことを意味する。パラレルキャリアの場合は、活動する際に報酬が得られるチャンスもある。

プロボノやボランティア、パラレルキャリアは似た言葉だが、それぞれ意味やニュアンスが異なるため、使い方を誤らないよう気を付けよう。

「プロボノ」のメリット

次に、プロボノのメリットを紹介する。プロボノの理解を深めるのに、ぜひ役立ててほしい。

1. 参加者側はキャリアを棚卸しできる

プロボノに参加した場合、今まで自分が培ったスキルや得意・不得意なこと、当たり前と思っていたことを改めて客観的に認識でき、キャリアの棚卸しが可能だ。そのため、スキルの腕試しや視野を広げることができる。また、現場を通じて社会や運営団体が抱えている問題に直面するため、実際にどうすればいいのかを考える機会にもなるだろう。

2. 企業価値が向上する

プロボノを行なった企業は、企業価値の向上が可能だ。例えば、企業が持っている知識やスキルを活用してプロボノ支援を行なったことで、社会課題の数値化やNPOのナレッジの横展開化が実現した例がある。実際に課題解決を体験できる機会であるため、近年では、社員研修の一環としてプロボノを行なっている企業も増えている。

3. NPOに不足するスキルや知見を持つ人材を確保できる

プロボノによって支援を受ける NPO(非営利組織)の運営上、専門的なスキルや知見を持つ人材が不足しがちだ。そのため、プロボノを行なった場合、参加する企業や個人のスキルを借りられるのがメリット。また、普段とは異なる知見を持つ人物や組織と関わることで、課題の整理の仕方や情報共有の方法、業務の効率化などさまざまな面で業務改善できるヒントが得られるだろう。

「プロボノ」活動をする際の注意点

最後に、プロボノ活動をする際の注意点を紹介する。実際にプロボノ活動を行う際に、ぜひ役立ててほしい。

1. 参加者は事前にポータブルスキルを身に付けておく

プロボノ活動をする際、参加者は特定の業種に限定されず活かせるスキルを身に付けておこう。特に、相手の話を聞いたり話したりするコミュニケーション能力が重要だ。NPOが抱える課題や思いを聞けなければ、組織の実情が把握できず適切な提案ができないためプロボノ活動が実行できない可能性がある。

2. 企業側はあらかじめ参加者との取り決めを作成しておく

企業側はあらかじめ支援先のNPOと、社員などのプロボノワーカーとなる参加者を含んで取り決めを作成し合意まで取り付けておこう。プロボノ活動を行なう前にルールを決めておくことでプロボノワーカーが安心して活動に参加できる。

3. NPO側が参加者に頼り過ぎない

プロボノは社会が抱える課題解決のための活動であるため、NPO側が参加者の知見や経験に頼りすぎずに一緒に課題解決できる方法を考えることが大切だ。また、特に活動初期に、活動とは別に本業のある参加者と NPO側が打ち合わせをする場合は、丁寧にコミュニケーションを行なうことでスムーズな活動につながるだろう。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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