無料で使える生成AIサービスが、ここ半年あまりで着実に拡充してきている。アドビは資料作りをサポートするデザインアプリに画像生成機能などを追加。Gmailをはじめとするサービスのアーカイブから必要な情報を簡単に探せるようになったグーグルの生成AIもあり、実に多彩だ。無料サービスの場合、提供している企業の多くは、あくまでも〝日々の調べごと〟に役立てることを前提としているものの、使い方次第では仕事の効率化に大きく貢献する。まずは試してみてほしい。
※こちらは2024年1月末時点の情報です。Google Bardは現在Geminiに変わっております。
Google Bard
グーグルの様々なサービスと連携し、欲しい情報を簡単に検索できるよ!
※ChatGPT Plusが生成したGoogle Bardの擬人化のイメージ
例えばこんな仕事に役立つ!
#メール確認&返信 #企画書作成 #日報作成
#情報収集 #スケジュール調整
※ChatGPT Plusが生成したほかのサービスとの連携イメージ
グーグルが試験運用中の会話型AI。企画の立案などで相談に乗ってもらえるほか、リアルタイムの情報を取得できるので、Google検索や〝OK Google〟の感覚で調べものをする際に重宝する。URLを書き込んだり画像を添付したりすれば、それぞれの内容を把握し、詳細を説明してくれるのも便利だ。2023年12月からはGmailやGoogleドキュメントといったサービスとの連携にも対応。汎用性がさらに高くなった。
例えば、Bardで「(特定の人からの)メールのうち、返信していないものをピックアップして」と書き込むと、Gmailの中から未返信のメールをリストアップする仕組み。該当メールをクリックすればGmailが開き、すぐに返信可能だ。ただし、現状では検索の精度がやや心もとなく、今後の進化に期待したい。
【主な導入手順】
(1)グーグルのアカウントを作る
(2)BardのWebサイトにアクセス
(3)グーグルの各種サービスをBardと紐づける
(4)Bardのチャット欄から欲しい情報などを検索
Webブラウザーで「Google Bard」にアクセスすればトップ画面ですぐに使える。Gmailなどと連携させるには、Googleアカウントが必要。アカウントを作成&ログインした後、Bardの「拡張機能」設定でGoogle Workspaceなどと連携させる。
Adobe Express
資料の画像素材をお手軽に生成!フリー素材を探し回る必要はないぞ!
※ChatGPT Plusが生成したAdobe Expressの擬人化のイメージ
例えばこんな仕事に役立つ!
#プレゼン資料作成 #広告作成 #SNS告知素材作成 #チラシ作成
※ChatGPT Plusが生成したほかのサービスとの連携イメージ
プレゼン資料やチラシなどの作成に便利なデザインアプリ。写真やイラストを利用可能なストックサービス「Adobe Stock」の素材を用いて画像を生成するAIサービス「Adobe Firefly」の機能を搭載。「スマホを操作する日本人女性」などと書き込むとイメージに合う画像を生成してくれる。
「テキストから画像生成」という項目をクリック後、まずは画像の縦横比を決める。あとは生成したいイメージをできるだけ細かく入力して指示すればいい。数十秒待つだけで画像が自動生成される仕組みだ。生成される画像のクオリティーが高く、フリー素材を別途探す手間が減らせる。
【主な導入手順】
(1)アドビのアカウントを作る
(2)Webサイトにアクセス
(3)目的別のメニューを選択
作成したアドビのアカウントでログインし、豊富なテンプレートの中から作成したいものを選択しよう。画像を生成したい場合は左欄の「メディア」から「テキストから画像生成」をクリック。生成してほしい画像のイメージをテキストで入力すればOKだ。