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口を開くと何か、誰かの文句ばかりを言う人は、あなたの身の回りにいませんか?
すべてが自分の思い通りに行く人なんていないので、誰しもが不平不満を持つことはあり、それが文句となってしまうこともあるでしょう。しかし、たまにならまだしも、文句ばかり言っている人に付き合うのはしんどいですよね。
そこで今回は、不文句ばかり言う人の特徴やその特徴に隠された心理、そんな人と波風を立てずに付き合う方法をご紹介します。
文句ばかり言う人の特徴、心理とは
文句を言うという行動は、自分の中に抱えるストレスを言葉を使って外に発散させる1つの方法です。ストレスの発散方法は、買い物になる人もいれば、暴飲暴食に走るなど、人それぞれ。
ストレスの発散方法として文句を言う人には特徴が、そして、その特徴には隠された心理があります。ここでは特徴、心理について触れていきます。
1.他人と比べるクセがある…自信がない
文句ばかりを言う人は、他人と比べることで自分の価値を確認するクセを持っていることが多いです。そのクセには、自信のなさが隠されています。
自分に自信がない人は、自分で自分のことを認めることができず、他人と比較して勝っている部分がなければ安心できません。例えば、「〇〇さんよりも仕事が早くできたから私は会社に必要な人間だ」というように。
この自信のなさは、常に他人に認められたいという欲求を生みます。認められなかったときにそれが文句となって出てしまっているのです。
2.自分の話ばかりしたがる…承認欲求が強い
振り返ると、文句ばかり言う人は常に会話の主導権を握っていると思いませんか?そう思ってしまうのも当然、文句ばかりを言う人は聞き役に回ることなどほとんどなく、自分の話を中心に会話を進めようとする特徴があるからです。
自分の話ばかりをしたがる人は、承認欲求が強い人です。そして、承認欲求が強い人には他人からの批判に敏感という特徴もあります。他人からの批判を受けたくないばかりに、自ら文句を言い、他人からの注目を浴びようとします。
3.自虐の言葉をよく使う…他人への依存心がある
「あの人に比べて僕なんて〇〇だから」というように自虐の言葉とともに文句を言う人も多いです。この特徴がある人には、他人への依存心の強さが隠れています。
他人への依存心が強い人は、認められたいがために自虐な言葉を使い、相手が「そんなことない」と言ってくれるのを待ちます。今の言葉でいうと「構ってちゃん」なのです。
4.意見を変えない…固定観念を持っている
文句を言うという行動でストレス発散をしていると冒頭で触れましたが、そのストレスという不満を抱えてしまう原因に、曲げられないほどの固定観念が関係していることが多いです。
固定観念とは、自分のこれまでの人生の経験や知識から得た考え、思い込みなどを指します。固定した考えを持つ人は簡単に意見を変えることはしません。なぜなら自分の考えが正しいと思っているからです。
しかし、人の考えは人それぞれです。その考えの違いを自分の意見が否定されていると思い込むことでストレスをより抱え、そしてそれが文句となっている可能性が考えられます。
文句ばかり言う人と波風を立てずに付き合うコツ3選
文句ばかり言う人とは関わらないことが一番ですが、仕事などの人間関係ではまったく関わらないことなどまず不可能です。
ここでは、こちらもストレスを抱えることなく、文句ばかり言う人と波風を立てずに付き合う方法をお伝えします。
1. 文句を聞き流す
相手の文句のすべてを真剣に聞く必要はありません。適当に相手の文句を聞き流すことが聞く側にストレスをためない方法として有効です。
特徴、心理の部分で触れたように、相手は文句を言うことでストレスを発散させようとしていたり、自分に注目を向けてほしいという欲求を満たそうとしています。相手が望むようにそこさえ満たせばいいのです。
聞き流す方法は、たまに「そうなんだ」、「うんうん」と相槌を打つだけ。内容に対する言葉を発する必要はありません。
2.文句を否定しない
文句の内容が納得いかないものだったとしても、「そんなことない」など、否定の言葉はタブーです。
文句を言う人は1.でも触れたように「聞いてほしい」という欲求が強いという特徴があります。聞くという欲求を満たすだけでいいのに、否定を加えてしまうと、相手はよりあなたという人に認められたいという欲求が強くすることになるので注意してください。
3.文句に対してアドバイスしない
否定することと同様に、文句の内容にアドバイスすることもNG行為となります。
文句を言う人は、自分の考え通りに行かないという不満を抱えている場合が多く、アドバイスするという行為は相手の考えを否定していると相手からは受け取られてしまう可能性が高いです。
相手のことがとても大切で変わってもらいたいという思いがない限り、求められていないアドバイスはしないほうがいいでしょう。
文・構成/藤野綾子