夏の夜に寝苦しさを感じている人は8割、最も多い理由は？

フランスベッドは20～69歳の男女1000人を対象に、夏の睡眠に関する調査を実施。今回の調査で、夏も快適な眠りを得る秘訣は、季節に適した寝具にあることが推測される結果となった。

本稿では、そんな調査結果の概要をお伝えする。

夏の夜の寝苦しさを感じている人は8割以上

Q1：夏の睡眠時に寝苦しさを感じることはありますか？（n=1000）
Q2：よくある／時々あると回答した人に伺います。どのような寝苦しさですか？（n=807）

夏の高温・多湿の気候は快適な睡眠を妨げるイメージが強いが、実際に寝苦しさを感じている人はどのぐらいいるのか。

本調査で夏の睡眠時に寝苦しさを感じる人の割合を調査したところ、「よくある」と答えた人が39.1％、「時々ある」と答えた人が41.6％にのぼり、これらを合わせると計8割以上の人が、夏の睡眠時に寝苦しさを感じていることがわかった。

また、上記で「よくある」「時々ある」と答えた人に対しどのような寝苦しさを感じているかを問う質問（複数回答可）では、「高温多湿による寝苦しさ」が最多の77.3％に上り、次いで「寝汗による不快感」が39.0％、「敷布団やマットレスのムレ」と答えた人が25.5％となった。

これらの結果から、夏の夜の気温の高さが主な要因で多くの人が寝苦しさを感じている人が多いことが推測できる。

■夏の夜の寝苦しさを感じない人のうち、「夏に寝具を取り換えている人」が8割

Q1：夏の睡眠時に寝苦しさを感じることはありますか？（n=1000）
Q5：季節に適した寝具に取り換えていますか？（n=1000）

多くの人が夏の睡眠時の寝苦しさを感じている一方で、寝苦しさを感じないと回答した人の多くに共通点があった。

寝苦しさを感じないと回答した人に対して「季節に適した寝具に取り換えているか」を問う質問では、「夏も冬も取り換える」と答えた人が68.9％、 「夏だけ取り換える」と答えた人が10.3％で、計79.2％の人が夏に寝具を取り換えていることが判明。

気温・湿度ともに高くなる夏には通気性の良い布団に換える等、季節に適した寝具に取り換えることで、快適な睡眠が期待できる結果が得られた。

■夏に寝具を換えている人の8割以上が、本調査のすべての寝苦しさの項目で「感じない」と回答

Q1：夏の睡眠時に寝苦しさを感じることはありますか？（n=1000）
Q2：（Q1で）よくある／時々あると回答した人に伺います。どのような寝苦しさですか？ （n=807）
Q5：季節に適した寝具に取り換えていますか？（n=1000）

夏の寝具に取り換えている人についてもう少し詳しく見ていくと、睡眠への良い影響を期待できる結果となった。

「どのような寝苦しさを感じるか」で寝苦しさの種類を答える設問では、夏に適した寝具に取り換えると回答した人の8割以上の人が、本調査で設けたすべての寝苦しさの項目において「感じない」と回答した。

各項目別にみていくと、夏用の寝具に取り換えている人の中で「寝汗による不快感」を感じない人が81.0％、「高温多湿による不快感」を感じない人が80.8％、「敷布団やマットレスのムレ」を感じない人が81.3％、「枕（頭）のムレ」を感じない人が80.8％、「昼夜の気温差による眠りの浅さ」を感じない人が80.3%という結果が得られた。

このような項目の網羅性からも、夏用の寝具に取り換えることでより快適な睡眠をとることができると推測される。

■夏に取り換える寝具小物のうち、最多だったのは「掛け布団」

Q6：夏用寝具を使用する人に伺います。どの寝具を取り換えますか？（n=810）

夏に適した寝具に取り換えている人が快適な眠りを手に入れやすいことがわかりましたが、具体的にどの寝具を取り換えているのでしょうか。
　夏物寝具を使用する人を対象にどの寝具を取り換えるか、を問う設問では「掛け布団」と答えた人が最多の81.7％。次いで「シーツ」が69.6％の結果となった。

一方で、最も取り換える人が少ない寝具小物は「枕」で、13.2%だった。

就寝時の頭部の火照りやまくらのムレや寝汗などの不快感を軽減することで、寝苦しい夜でも心地よい眠りが期待できるうえ、生産的で充実した日常生活を送る一助にもなるはず。

夏の寝苦しさが気になる人は、夏用の枕を試してみるのもいいだろう。

調査概要
調査機関名／株式会社Insight Tech
調査期間／2024年2月7日～12日
調査対象者／20～69歳までの男女
調査対象地域／全国
調査方法 ／ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数／1000人

関連情報
https://www.francebed.co.jp/

構成／清水眞希