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アジアで人気の「産後ケアホテル」は日本でも浸透するか?心身のケアと育児支援を提供するリゾート施設の魅力

2024.03.02

出産によって母親が受けるダメージは、交通事故に遭って全治2か月の診断をされたときと同じレベルだというのは有名な話。にも関わらず、退院後は育児にかかりっきりで心身を休めることができないケースは珍しくありません。

そんな母親の心と身体を癒しながら、プロによる育児指導やサポートが受けられる施設やサービスのことを産後ケアといいます。なかでも今注目を集めているのは、今回紹介する “リゾートタイプ” の産後ケア施設。韓国や台湾などアジアを中心に急速に普及中で、24時間体制で育児サポートを受けながらリゾートホテル感覚でゆったり滞在できるところが人気を集めています。

そもそも産後ケアとは?

産後ケアで受けることができるのは、主に以下のような内容です。

1. 母親の肉体的・精神的ケア
2. 育児のサポート・指導・相談
3. 生活に対する指導・相談

場所は病院やクリニック、助産院、産後ケアセンター、保健センター、ホテルなど様々で、地域によっては利用に一部助成金が出ることもあります。

産後ケアにはいくつかの形式があり、大きく分けると行政が行っているものと民間が行っているものがあります。そのなかでもさらに、以下の3パターンに分かれています。

1. 宿泊型(ショート・ロングステイ)
2. 日帰り型(デイサービス)
3. 訪問型(アウトリーチ)

リゾートタイプの産後ケアは、上記のうち民間が運営している<1.宿泊型>にあたります。

産後ケアホテル(産後ケアリゾート)の魅力

『産後ケアホテル(産後ケアリゾート)』は、出産からくるダメージをケアし、育児をフォローする場として誕生した民間の宿泊施設です。

個人差がありますが、母体のダメージは産後も6~8週間ほど続くのが一般的。この時期は産褥期(さんじょくき)と呼ばれ、妊娠・出産によって変わった身体がもとにもどろうとするため、多くの母親が身体の痛みや不快感に悩まされながら育児を行ってます。

出産によって疲弊するのは身体だけではなく、ホルモンバランスの乱れや育児に伴う睡眠不足からメンタルが不安定になり、産後うつ状態に陥ることも少なくありません。

一方、産後ケアホテル(産後ケアリゾート)では、自分が動かなくとも衣食住が完備された環境で過ごすことができます。大きな特徴は、専門家による母親の心身のケアや育児支援を行いながら、リゾートホテルとしてのリラクシングサービスも提供していることです。

助産師さんや保育士さんが常駐している施設なら、24時間誰かを頼ることができる安心感のなかで心と身体のリカバリーに専念できます。

施設によっては骨盤エステや産後ヨガなどのリラクゼーションアクティビティを体験することができ、上の子や父親と一緒に宿泊できるプランなども用意されています。

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