「いい人」と聞いて、あなたはどんな人を思い浮かべましたか?
性格がいい人、優しい人、はたまた、都合がいい人でしょうか。
実は、性格がいい人と都合がいい人には、いくつもの共通点があります。
今回は、いい人の特徴、そして、都合がいい人にならないための考え方をお伝えします。
「いい人」の特徴とは?
ここでは、性格がいい人と都合がいい人の共通点を見ていきます。いい人が「都合のいい人」になってしまうポイントは、自分よりも他人をどれだけ優先しているか、です。
1.見返りを求めない…相手にしてあげたいことばかりを優先すると都合のいい人に
人に何かをしてあげたとき、少なからず「やってあげたんだから」と見返りを求めてしまうこともあるでしょう。
しかし、いい人にはその見返りを求めるという気持ちがありません。なぜなら、やってあげることが当たり前だと思っているからです。
見返りを求めないことはいい人の特徴ではありますが、相手が何を求めているのかまでを考えて行動してしまう人は要注意。その相手優先の考え方こそ、都合のいい人になってしまう原因になります。
2.自分の非を認められる…自分を卑下しすぎると都合のいい人に
何かに失敗したときなど、自分の非を認めて、素直に謝罪ができることもいい人の特徴の1つです。
しかし、そのときに自分の失敗した内容だけでなく、「失敗した自分は価値がない」などと自分自身まで卑下してしまう人は都合のいい人になってしまう可能性が高いです。なぜなら、自分自身で自分を否定してしまっているからです。
自分自身を否定する人は自分よりも他人を優先してしまいます。それが都合がいい人になる原因になります。
3.空気が読める…自己犠牲が強いと都合のいい人に
周囲の空気を察知して、みんなにとってプラスになる行動ができる人はいい人と認識されることが多いでしょう。
しかし、空気が読めるということは、周囲に合わせるために自分を抑え込んでしまうことでもあります。例えば、多数派の意見があったので、自分の意見は言わなかったというように。
空気を読むにあたり、あまりに自分を犠牲にする気持ちが強いと、そのいい人は都合がいい人に変わってしまいます。
4.責任感がある…完璧を求めすぎると都合のいい人に
いい人は、何に対しても真摯に取り組む姿勢を持っています。人によって、またはメリットの有無によって区別しないところがいい人と思われるポイントになります。
しかし、何事に対しても真摯に取り組むにあたり、完璧を求めすぎると都合のいい人になってしまう可能性があります。なぜなら、完璧を求める人は、自分が頑張ればなんとかなるという自己犠牲の気持ちが強いからです。
何でも完璧にこなしてしまう人は、周囲から頼られやすくなり、さらに自分に無理をして頑張ってしまうというループにはまってしまうこともあります。
いい人を手放す考え方3選
いい人と言われる人は他人を優先していることが多いことが特徴でわかりました。次にここでは、そんないい人を手放す考え方をご紹介します。
どれも今の考え方を少し変えるだけですので、ぜひ取り入れてみてください。
1.全員から好かれたいという気持ちを捨てる
いい人と言われる人は、全員から好かれようと考えていることが多いです。まずは、その気持ちを捨てましょう。
全員に好かれることなど、不可能だからです。人気の高い芸能人だって、嫌いと言う人がいます。これは人の価値観はそれぞれ違うからです。なので、全員に好かれることなど無理なのです。
全員からではなく、自分が大切にしたい人から好かれることを優先してください。自分が大切にしたくない人からの好きという評価は、あなたの人生においてそこまで必要ではないはずです。
2.相手がしてもらいたいことではなく、自分がしてあげたいことをする
特徴の1で触れたように、都合のいい人は相手がしてもらいたいことを考えて行動してしまいます。
見返りを求めないことは決して悪いことでないので、やめる必要はありません。相手にしてあげたいという奉仕の気持ちになったときには、相手がしてもらいたいことよりも、自分がしてあげたいことを優先するようにしてみてください。
相手がしてもらいたいことには無理が生じますが、自分がしてあげたい気持ちは達成したときに喜びに変わります。
3.70%できたら自分を褒める
いい人は責任感が強く、完璧主義な傾向があります。完璧を求める人は、何かを達成するまで自分を決して褒めません。たとえ80%ほどは達成できた内容だったとしてもできなかった20%を悔やみます。
その思考を手放してください。自分が求めているものの70%ができていたら、自分を「頑張った」と褒めてあげましょう。できていない部分ではなく、できている部分に目を向けることで完璧という窮屈さから脱することができます。
構成・文/藤野綾子