小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

耳にかけるだけ!ファーウェイの最新イヤホン「FreeClip」が示した〝常時装着〟の可能性

2024.02.29

■連載/石野純也のガチレビュー

 クラウドファンディングで先行販売し、5000万円以上の出資を受けたファーウェイの新製品が登場した。耳にかけるイヤホンの「HUAWEI FreeClip」だ。一般的なイヤホンは、カナル型であれ、インナーイヤー型であれ、耳の穴に機器を入れるのが一般的。これに対し、FreeClipは耳を挟むようにかけるだけ。耳の穴には何も入れないのが特徴だ。スピーカーから、耳に対して指向性のある音をダイレクトに届けている。

 その形状を見ると、盛大に音漏れしてしまいそうに見えるが、ファーウェイはここにノイズキャンセリングの技術を応用。流れている音と逆位相の音を周囲に出すことで相殺する。あたかも通常と同じようなイヤホンを装着しているかのように、自分にだけ音が聞こえるような仕組みになっているという。その技術は、「HUAWEI Eyewear」などの製品で培ってきたものだ。

 では、実際の音や使い勝手はどうか。音漏れしづらいといううたい文句も本当なのか。実機を使い、FreeClipの実力をチェックした。

クラウドファンディング先行で発売されたFreeClipだが、現在は一般販売も始まっている。価格は2万7800円

イヤホンとは思えない軽いフィット感、周囲の音もしっかり聞こえる

 以下の写真を見ると分かるように、FreeClipはイヤホンとして非常に特殊な形状をしている。豆のような形にも見えるパーツと球状のスピーカーが、U字型のパーツで接続されている。このデザインをファーウェイは「C-bridge Design」と呼ぶ。湾曲したパーツは柔らかく、少し力を加えただけでグニャっと曲がるようになっている。この形状で、人によって異なる耳の形や厚さをカバーする。装着時のフィット感がいいのは、そのためだ。

2つのパーツを柔らかな線でつないだような形状。丸型の方が、スピーカーだ

 装着時には、両端が耳の内側と外側に配置されるようにかける必要がある。耳の穴に差し込むタイプのイヤホンと違い、耳に引っ掛けているだけなので、やや不安感があるかと思いきや、適度な力がかかりしっかりと耳に合うよう固定される。かと言って、一般的なイヤホンのように、耳の中に異物が入っているような違和感はない。一言で言えば、自然な着け心地だ。

 こうした特徴もあるため、長時間着けていても耳が痛くなるようなことが少ない。むしろ、着けているのを忘れてしまうかのように存在感が薄い。もちろん、これはいい意味でだ。そのため、例えば1時間以上に渡るビデオ会議で着けていても、耳が疲れなかった。自然に装着できるという意味では、既存のイヤホンを大きく上回る。

豆型の「コンフォートビーンズ」と、ドライバーユニットのある「アコースティックボール」で耳を挟み込む形で装着する

 また、耳の穴をふさがない形状のため、周囲の音をしっかり聞き取ることが可能だ。サウンドを止めてしまえば、イヤホンを着けていない時とまったく変わりがない。音が小さければ、スピーカーから流れてくるサウンドと、周囲の環境音が両立する。外音取り込み機能を備えたイヤホンも徐々に増えているが、FreeClipの場合、外音そのものが耳に入ってくるため、自然さでは群を抜く。

 そのため、外出時に装着して、そのまま1日過ごすこともできる。一般的なイヤホンのように、音を聞く時だけ装着し、聞き終わったら外すといった作業が必要ない。その意味では、日常生活になじむイヤホンと言っていいだろう。連続駆動時間は8時間。音楽を再生していなければ、この時間はさらに長くなる。帰宅が夜遅くにならないようであれば、十分、丸1日バッテリーが持つ。常時装着が前提にできる点で、既存のイヤホンとは立ち位置が大きく異なると言えそうだ。

写真は発表会でのスライド。音楽再生時間は8時間だが、装着したまま無音で過ごす時間が長ければ、1日装着したままでもバッテリーはなくならない

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。