小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

「トップダウン」の意味は?業界や分野によって異なるビジネス用語を解説

2024.02.27

ビジネス用語には企業の経営に関わる言葉も多い。「トップダウン」もそのようなマネジメントに関する言葉の一つだ。ただし、具体的な意味はよく知らない人も多いはず。ビジネス以外の分野でも使われるため、それぞれの「トップダウン」の違いを知っておくと、思わぬ勘違いを避けられる。

そこで本記事では、「トップダウン」の分野ごとの意味と使い方について解説する。

「トップダウン」の意味を簡単に言うと?

トップダウン(top-down)は、組織の指揮・統制などが上から下へと伝わっていくことを指す。主に命令系統や意思決定の流れを表す言葉だ。

ビジネスの「トップダウン」はマネジメント手法の一つ

ビジネスにおける「トップダウン」は、別名を「トップダウン経営」と言い、会社の経営において上層部が意思決定を行い、下部組織に指示を出す管理方式のことを指す。

「トップダウン」の対義語は「ボトムアップ」

「トップダウン」の対義語としては「ボトムアップ(bottom-up)」が使われる。ビジネス用語では、下層部や現場からの意見を吸い上げて全体をまとめていく管理方式のこと。まれに「ボトムダウン」と表記される場合もあるが、こちらは誤りで「ボトムアップ」が正しい。

「トップダウン」と「ボトムアップ」の考え方

ビジネスパーソンであれば、自分の働く職場が「トップダウン」「ボトムアップ」のどちらの経営方式を採用しているかはすぐに理解できるはず。意思決定のスタイルを指す「トップダウン」と「ボトムアップ」には、それぞれにメリット・デメリットがある。

「トップダウン」のメリットとデメリット

「トップダウン」のメリットは、意思決定に関わる人数が少なく、決断から実行までのスピードが早い点。トップ(経営層)の経営判断能力が高い場合は、組織の成長速度も早まる傾向がある。

一方、「トップダウン」のデメリットは、指示を実行する側に主体性が生まれにくい点。トップの指示により負担が増えた場合は、不満や反発の原因にもなりやすい。また、現場の状況が経営層に届きにくく経営の判断材料となりにくい点も「トップダウン」のデメリットだ。

「ボトムアップ」のメリットとデメリット

「ボトムアップ」のメリットは、経済活動を実際に行う現場からの意見を重視するため、従業員に主体性が生まれやすい点。スキルアップやモチベーショアップに好影響がある他、現場の状況を経営に生かしやすいメリットもある。

一方、「ボトムアップ」のデメリットは、意思決定に関わる人数が増える点。多様な意見をまとめ、具体的な指示として落とし込む能力が求められる。また、経営の一貫性や将来的なビジョンといった組織全体を俯瞰する視点での意思決定がされにくい点も「ボトムアップ」のデメリットだろう。

業界・分野によって分かれる「トップダウン」の意味

経営用語としての意味が広く知られる「トップダウン」だが、他の業界・分野では異なる意味で使われるケースもある。それぞれの「トップダウン」の意味もチェックしておこう。

医療業界で使われる「トップダウン」

医療業界、特に治療・リハビリの分野では以下のような意味で「トップダウン」が使われる。

・トップダウントリートメント:主に歯科業界のインプラント治療において使われる用語。病気や疾患の治療において、患者の症状や医師の診断に基づき、はじめにもっとも効果的な治療法を選択するアプローチ。対して、まず一般的な治療からスタートし、患者に合わせて調整していくアプローチを「ボトムアップトリートメント」と呼ぶ。

・トップダウン評価:主にリハビリ分野(理学療法)で、はじめに問題がある部分を予測し、リハビリ評価を行う方法。対して、さまざまなリハビリ評価を一通り実施した上で問題がある部分を見極めていく方法を「ボトムアップ評価」と言う。

心理学の「トップダウン処理」とは

心理学(認知心理学)の分野では、脳の情報処理のプロセス(=認知過程)を表す用語として「トップダウン(型)処理」「ボトムアップ(型)処理」が使われる。

・トップダウン(型)処理:既存の知識や日常的な経験を元に、次に来る聴覚や視覚の情報を予測すること。大勢の人間が会話する中で特定の人の声を聞き取る「カクテルパーティー効果」などが有名。「概念駆動型」とも言う。

・ボトムアップ(型)処理:聴覚や視覚など末端の感覚器が捉えた情報が脳へ送られ認知されるプロセスのこと。「データ駆動型」とも言う。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。