2.若手社員が仕事で一番大切にしている価値観、「自己成長」や「稼げるかどうか」を抜いて「プライベートを大切に働けること」が1位
仕事で一番大切にしている価値観はフリーター・正社員共に「プライベートを大切に働けること」が1位となった。以下「人間関係のいい職場環境で働くこと」「自分らしい生活ができること」と続く。
若者は、仕事を通して感じる自己成長やお金を稼ぐことよりも、ストレスなく仕事を行うことや、仕事外の時間を優先できる環境を重視していることがわかった。
3.若者の9割はリスキリングについて「意味は理解してない」
18歳~29歳のフリーターと正社員2000人に対しリスキリングの認知度について調査したところ、「意味も言葉も知っている」と回答した若者は14.0%に留まり、「聞いたことはあるけど意味は知らない(25.6%)」「聞いたことがない(60.5%)」と回答したのは約9割にのぼった。
経済産業省は2023年度からリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を開始することを発表するなど、国としてリスキリングの推進に力を入れている。
一方で、「リスキリングという言葉を聞いたことがない」若者は6割以上にのぼり、若者のリスキリングの浸透率の低さが明らかになった。
若者のリスキリングに対する認知度は高くはないものの、リスキリングについての知識や理解がある正社員の約4割は「現在リスキリングに取り組んでいる(37.2%)」と回答した。
リスキリングに取り組む理由1位は、フリーター・正社員共に「収入を増やしたい(43.5%)」だったが、実際にリスキリングに取り組んでよかったと感じたことは「できることの幅が広がった(75.3%)」「仕事のモチベーションが上がった(61.0%)」と、収入面以外の回答が挙がった。
社内での昇給や昇格、転職活動で活用するなど、リスキリングで得たスキルや知識が収入面に反映されるには、一定の期間が必要であることが予想される。
<調査概要>若者しごと白書2024
調査目的:18歳~29歳のフリーター・正社員の働き方・キャリア観の把握
調査期間:2023/11/22~2023/11/27
調査方法:インターネット調査
調査対象:18歳~29歳 男女
2023年11月時点で満18歳~29歳のフリーター、正社員男女
集計対象:2,000人
発行年:2024年2月
<集計対象(2,000ss)内訳>
高卒フリーター:506人
高卒正社員:500人
大卒フリーター:494人
大卒正社員:500人
<集計対象男女内訳>
男性 18歳~19歳 7s
男性 20歳~29歳 703s
女性 18~19歳 16s
女性 20~29歳 1274s
構成/こじへい