不動産情報サービスのアットホームは、加盟する全国の不動産会社を対象に、不動産DXツールの導入状況や実感している効果などについて調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
DXに「取り組んでいる」「まだ取り組んでいないが検討中」は半数超の 54.2%
Xに取り組んでいるかどうかを聞いたところ、「取り組んでいる」15.6%、「まだ取り組んでいないが検討中」38.6%でした。半数以上の不動産会社が、DXに取り組み始めていることがわかる。
■DXの目的は「社内の業務効率化・生産性向上」が約6割
DXに取り組みはじめたきっかけを聞くと、「社内の業務効率化・生産性向上」が62.3%でした。次いで、「顧客満足度アップ」が29.9%、「業界トレンドへの対応」が29.2%と続いた。
まずは、社内の業務効率化に取り組むためにDXに着手する不動産会社が多いようだ。
■「DXツールを導入している」不動産会社は23.8%
DXツールを導入している不動産会社は約2割だった。その一方で、「まだ導入していないが検討中」と回答した不動産会社は7割以上という結果になった。
DXツールを導入している業務 1位は「物件募集」
業務ごとにDXツールを導入している・導入を検討しているかどうかを聞いたところ、最もDXツールが導入されている業務は「物件募集」で、半数を超えた。
そのほか、「物件確認」「入居申込」「重要事項説明」「契約」が4割以上となり、書類のやり取りが多い業務でDXツールを導入する不動産会社が多いという結果になった。
■DXツール導入時に苦労したこと 「必要なシステムの選定・導入に時間がかかった」が約3割
DXツール導入時に苦労したことは、「必要なシステムの選定・導入に時間がかかった」がトップでした。導入前のシステム選定に苦労する不動産会社が多いようだ。
次いで、「データの移行・整備作業が複雑で手間がかかった」「既存ツールとの連携・統合が難しかった」と、導入後のツールを実業務に合わせてカスタマイズする工程に票が集まった。
■DXツールを選んだ決め手は「使いやすさ・利便性が高いから」
導入したDXツールを選んだ決め手を聞いたところ、「使いやすさ・利便性が高いから」が42.7%となった。
そのほか、「価格が適切でコストパフォーマンスが良かったから」と「サービスを提供している会社が、信頼できる会社だったから」も割合が高く、不動産会社は利便性・コストパフォーマンス・サービス提供会社などさまざまな観点からDXツールを選定していることがわかる。