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執着心が強い人の特徴と冷静に手放すためのヒント

2024.02.29

あの人の行動が気になって仕方ない、ひとつのことが気になって頭から離れない…といった経験をしたことがある人は、実は多いのではないでしょうか。

その状態になってしまうのは、その対象に“執着”してしまっているからかもしれません。

執着、と聞くとマイナスなイメージを持つ方が多いですが、実はプラスに作用する執着も存在します。

今回は、執着の種類、注意が必要な執着心を持つ人の原因、そして、執着心を手放す方法をお伝えします。

執着心とは

まず初めに、「執着」とはどのような意味を持つ言葉なのかを見ていきます。デジタル大辞泉(小学館)によると、「一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと」と説明されています。

意味を聞くと、決して悪い言葉だけではないように思えますが、人は執着という言葉にマイナスのイメージを持つことが多いです。

執着には、実は2つの人にプラスの作用をもたらすものとマイナスの影響を与えるものがあるのです。

プラスの作用として、執着が発揮されるのは、その執着の対象が、目標や求めていることに向いているときです。成し遂げたいものに執着した場合、人はやる気や集中力がアップするなど、プラスの効果が期待できます。

もう1つのマイナスの影響を与える執着は、特定の人や物事、お金や地位に対するものです。

特定の人とは、恋愛対象の相手であったり、嫉妬心や敵対心などその人との関係に勝敗をつけてしまう相手を指します。物なら「思い出があってなかなか手放せない物」、事であれば「新しい方法があるのに昔からの方法に固執してしまうこと」などが執着に該当します。お金や地位などは、モチベーションの維持やプライドのために失いたくないという思いが執着に当たります。

注意が必要なのは、2つ目のようなマイナスの影響があるものになります。

執着心が強い人の心理的特徴

特定の人やモノなどに強い執着を持つ人にはいくつかの特徴があります。何かに執着してしまっていると思う人は、ぜひ自分自身をここで振り返ってみてください。

 1.自己肯定感が低い

執着心が強い人の特徴として、自己肯定感の低さが挙げられます。これは執着の対象が人である方に多い特徴です。

自己肯定感の低さから相手が自分を認めてくれる、必要としてくれるとは思えず、離れたくない思いから執着心を強くしてしまうのです。

 2.過去の経験

過去に何か満たされない思いをした経験や、何かに挫折した経験を持つ人も、その対象に強い執着心を見せる場合があります。

例えると、幼少期に貧しい思いをした人はお金に執着してしまう、親に愛された経験が乏しい人は恋人や友人などに強い執着心を持つ、などです。

人は何かに満たされなかった記憶がトラウマのように心に深く刻まれることがあります。これが執着心を強める原因になってしまっているのです。

3.固定観念が強い

執着心が強い人は、固定観念が強いという特徴もあります。

観念とは、何かに対するイメージや主観という意味を持ちます。つまり、固定観念とは、固定された主観で物事をイメージしまっているということです。

この特徴がある人は、何かを客観視することが苦手です。客観視できないので、一度思い込んでしまったら周囲の意見などには耳を傾けることなく、1つのことを貫き続けます。それが執着になってしまっています。

執着心を手放す方法

執着心が強くなってしまう原因がわかったところで、最後に手放す方法を見ていきましょう。執着心は誰しも持っているものであり、マイナスの影響を与えてしまっているのはその強さにあります。それを少し緩めてあげるだけで、心の不自由さは解消されていきます。

1.自分の気持ちを優先する

心理的特徴で取り上げたように、執着心が強くなる原因には自己肯定感が低いことがあります。自己肯定感が低い人は、周囲から認められたい気持ちから、自分の気持ちよりも他人の気持ちを優先してしまいがちです。まず、その行動をやめましょう。自分の本当にやりたいこと、求めていることに目を向けてみてください。そのことに執着すれば、その執着はプラスに作用します。

執着心の強い人は客観視できにくいという特徴もあるので、まずは自分のしたいことを紙に書いてみてください。その紙を見ながら、したいことを達成するために、今の自分が少し頑張ればできることを書き出していきましょう。これが成功体験となり、自己肯定感も高めてくれます。

2.新しいものを取り入れ、視野を広げる

執着心が強い人は、ある特定の人や物事だけに関心が向いている状態、つまり視野が狭い状態です。

執着心を手放したいなら、新しいものをどんどん取り入れて視野を広げていく方法が有効です。

最初は少し頑張ればチャレンジできるというものから始めてみてください。新しい物事や、色んな人の価値観に触れることで新しい視点を持つことができます。

文・構成/藤野綾子

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