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次世代のエンジニアに求められるマーケティングスキルとは?

2024.02.22

近年は、マーケティング活動にテクノロジーが掛け合わされることで、経験則ではない確実な戦略が実行されている。それに伴い、人材もマーケティング職とエンジニア職の融合が起きている。それぞれの職種は互いの経験やスキルセットを持ち合わせることで、強みとなる可能性がある。

最先端を行く企業の人材育成の状況を探ると共に、専門家にこれから個人が取り組めるスキルアップ術について聞いた。

エンジニア脳とクリエイティブ脳を持つ二刀流人材を育成

2022年4月に設立した博報堂DYグループのテクノロジー戦略会社 博報堂テクノロジーズは、特徴的な人材育成を行っている。

博報堂DYホールディングスの構成

同社にはエンジニアリングのスキルだけではなく、「クリエイティブスキル」や「マーケティングスキル」も兼ね備えた二刀流人材が集まっている。それは「マーケティング×テクノロジー」の視点を持って顧客に提案する必要性からくるものだ。

なぜ二刀流人材に着目しているのか。同社の執行役員である福世誠氏は次のように解説する。

「生成AIの活用が進む中、自動化によって生み出される時間やコストを、人の知見を活かした新たなクリエイティブ活動に投資することが、ますます重要になっています。そこでエンジニアは技術スキルを基盤としつつ、新しい価値を創造するための+α(アルファ)の能力を自ら見つけ出し、身に着ける必要があります。これは、従来のI型(深い専門知識を持つ)人材から、T型(広範な知識と専門知識を兼ね備える)人材へとスキルセットを進化させることを意味し、このような多面的で柔軟なアプローチが、AIの時代における新たな価値創造とイノベーションのカギとなると予想しています」

博報堂テクノロジーズ 執行役員 福世誠氏

人材育成においては、博報堂テクノロジーズアカデミーと名打ち、グループワーク研修などを実施するのに加え、約350名の社員一人ひとりに対してスキルアップのための費用を上場企業の平均を大きく上回る規模で付与するなど投資を積極的に行っているという。

「当社ではプロフェッショナルを、世の中や組織、自身のキャリアに基づき、必要な能力を特定し、自律的にその研鑽を行う人材と捉えているため、会社が提供する研修に加え、『PLP(パーソナライズド・ラーニング・プログラム)』という、社員が主体的に選ぶ施策に投資し、チームビルディングや海外イベント視察など、組織や個人のミッション達成に貢献する多様な機会を提供しております。社員からポジティブな反響を得ており、技術スキルに加えた二刀流の能力研鑽に役立っています」

マーケティングとテクノロジーの両方を扱える人材のメリット

博報堂テクノロジーズオフィス風景

近年、リスキリングやスキル研鑽に力を注ぐビジネスパーソンは増えている。マーケティング職はテクノロジースキルを、エンジニア職はマーケティングスキルを習得しようとしているケースもあるだろう。

実際の業務において、マーケティングとテクノロジーの両方を扱える人材はどのようなメリットがあるか、福世氏は次のように述べる。

「マーケティングとテクノロジーの両方を扱える人材は、テクノロジーの力で余白を生み出すだけにとどまらず、技術的な解決策を市場の要求に合わせて調整し、市場の動向や顧客行動を分析するためのテクノロジーを活用して、データ駆動型の意思決定をすることが可能になります。目先の顕在層へのアプローチだけではなく、潜在層へも深く届く、未来につながるブランディングができる人材としてマーケティング×テクノロジーの両方を兼ね備えた人材は、今後重宝されると考えます」

個人としてもメリットは大きいという。

「二刀流人材は、多角的な視点からの問題解決能力を持つことで市場価値を大幅に高めます。キャリアの選択肢が広がり、より多様な業界やプロジェクトの機会を得ることが可能になるでしょう。また、技術的な専門知識とマーケティングの理解を組み合わせることで、開発から市場戦略まで、より幅広い業務に貢献することができ、チーム内外でのコミュニケーションと協働を円滑に行えるようになります。このようなスキルセットは、現代の急速に変化する市場環境において高く評価され、個人のキャリア発展に大きな利点をもたらします」

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