イマドキ機能を網羅する最新モデル
今回、発売前のプレス体験会にて実際に掃除をする様子も確認できた。
動画をみればわかるように、絨毯にへばりついた髪の毛が掃除機が通ったあとは1本も残っていない。
また、フローリングに描いた水性ペンの落書きも水拭きでしっかり除去できていた。
ちなみに、カーペットを検知するとモップを1.2cm持ち上げる「モップ自動リフトアップ」機能が発動するので、フローリングやラグなどが混在するフロアでもカーペットなどを濡らす心配はない。
掃除力の高さも嬉しいが、個人的に魅力的に感じたのがX8 Proにも搭載されていた「毛がらみ除去システム」機能の搭載だ。
掃除後にロボット掃除機がステーションに戻ると、本体内のゴミをステーションに吸引、モップを水洗いして温風で乾燥するとともに、本体のブラシを逆回転させる。
ブラシを固定するガイドにはクシ状のギザギザがついているので、逆回転時に絡みついた毛がほぐれてブラシから外れるという仕組みだ。
実際に体験会ではたくさんの毛を吸い込んでいたが、メンテナンス後のブラシは毛がまったく巻き付いていなかった。
アンカーによると、30cm以下の髪なら99%以上という高い除去率があるそう。
体験会では毛がらみ除去システム非搭載のロボット掃除機も用意されたが、こちらにはブラシに大量の毛が巻き付いていた。
このほか、AIカメラで床に落ちている障害物を認識するAI.See システムを搭載。ケーブルやスリッパをはじめとする100以上の物体を認識して自動的に回避するなど「賢い掃除」の能力も見逃せない。
この物体認識機能のため、アンカーは「ロボット掃除機を動かす前に部屋を片付ける」という作業はとくに必要ないという。
吸引・水拭き両方の高い清掃能力、障害物を避けて部屋を効率的に掃除する賢さ、ゴミ捨てもモップ・ブラシのケアも自動で行うメンテナンスの手軽さ……新「Eufy X10 Pro Omni」はロボット掃除機のイマドキ機能をこれでもかと詰めこんでいる製品と感じた。
これで10万円以下というのは、かなりコストパフォーマンスが高いといえそうだ。
ロボット掃除機本体のサイズは約35.3×32.7×11.4cm、重量約4.6kg。充電時間は約300分で、満充電時の掃除時間は最大180分。本体と全自動クリーニングステーション以外に、電源コード、クイックスタートガイド、安全マニュアルを付属する。
関連情報:https://www.ankerjapan.com/collections/robotcleaner
取材・文/倉本春