小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

カジュアルファッションの定番ブランドになった「ザ・ノース・フェイス」、ゴールドウインの勢いが止まらない理由

2024.02.21

アウトドアウェアやスポーツウェアなどを手掛ける、ゴールドウインの業績が絶好調です。

2024年4-12月の売上高は、前期比9.3%増の943億3,200万円でした。ゴールドウインは上半期の売上高を489億円と予想していましたが、4.5%上回って通過しています。

速乾性の高いTシャツや消臭・抗菌、UVカットなどの機能性の高いウェアが好調。秋冬シーズンのスタートも堅調としています。

ゴールドウインは、主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」が業績をけん引していると見て間違いないでしょう。

増収幅が大きく目標売上を見直し

2024年3月期通期の売上高は、前期比6.9%増の1,230億円、営業利益は同3.2%増の226億円を予想しています。予想通りに着地すると、3期連続増収増益を達成します。

アウトドアといえば、スノーピークの業績に急ブレーキがかかっていることが話題になっています。ゴールドウインの好調ぶりは、アウトドアのギアとウェアで市況が異なることを見せつけました。

決算短信より筆者作成

ゴールドウインは2021年5月に中期経営計画を発表しており、その中で2026年3月期の売上目標を1,250億円としていました。2024年3月期にはその水準に到達するところまですでに迫っています。

その後目標値を修正しており、2026年3月期の売上目標を1,490億円としています。

アウトドアカテゴリが売上全体の8割を占める

ゴールドウインの売上区分は3つに分かれています。パフォーマンス、ライフスタイル、ファッションです。パフォーマンスは登山、トレイルランニング、スイミングなどの本格的なスポーツウェアを扱っています。ライフスタイルは機能性の高いアウトドアウェアが中心。ファッションは流行を取り入れたスタイリッシュウェアです。

※決算説明と中期5ヵ年経営計画より

2023年4-12月の売上構成比率は、パフォーマンスが33.1%、ライフスタイルが59.1%、ファッションが7.9%でした。

主力のライフスタイルの売上が好調。2023年4-12月の売上高は、前年同期間比9.2%増の560億2,600万円となっています。

決算説明資料より

ゴールドウインは、「ザ・ノース・フェイス」の他、ノルウェーの「ハリーハンセン」、イタリアの「エレッセ」、イギリスの競泳水着「スピード」など数多くのブランドを扱っています。

ブランドごとの売上構成比率を出していませんが、全体の6~7割はノースフェイスが占めていると考えられます。

その根拠として参考になるのが第69期の事業報告書。この中で、ブランド別の売上シェアを公開しました。ノースフェイスとハリーハンセン、エレッセなどのオウンドブランドとオリジナルブランドで売上の9割りを占めていることが分かります。

更に、ノースフェイスがあるアウトドアカテゴリが8割程度を占めています。

第69期事業報告書より

ゴールドウインは、2016年12月にハリーハンセンとライセンス契約を結び、日本における商標権を取得しました。取得額は30億円。2016年の同ブランドの売上高として30億円を見込んでいました。

これらの情報を上の表に当てはめると、ノースフェイスとハリーハンセンの2つのブランドで、売上高の7割を占めていることになります。仮にハリーハンセンの売上高が2020年3月期に40億円程度まで拡大していたとすると、ノースフェイスが占める売上高は推定645億5,900億円で、売上高全体の65.9%となります。構成比として6~7割を占めていると予想できるのです。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。