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知ってた?「どうぞよろしくお願いいたします」の正しい使い方

2024.03.25

ビジネスの現場で「どうぞよろしくお願いいたします」というフレーズを使うとき、正しく使えているのか心配になることもあるのではないでしょうか?

今回は「どうぞよろしくお願いいたします」の意味や使い方を解説します。言い換えや返答もご紹介しますので、参考にしてください。

「どうぞよろしくお願いいたします」の意味

「どうぞよろしくお願いいたします」は、「どうぞ」「よろしく」「お願いします」という3つの言葉を組み合わせた言葉です。ビジネスシーンでは日常的に使われていますが、その構造を理解している人は少ないかもしれません。

ここでは、「どうぞよろしくお願いいたします」の意味や使い方を解説します。

■言葉の正しい意味

「どうぞよろしくお願いいたします」は、次の3種類の言葉で成り立ちます。

・どうぞ:丁重に頼んだり心から願ったりする気持ちを表す

・よろしく:人に好意を示したり何かを頼んだりする言葉

・お願いします:人に依頼や助力・配慮を求める

これらの組み合わせにより、「どうぞよろしくお願いいたします」は人に何かを依頼したり、挨拶したりする際の丁寧な表現といえます。

参考:デジタル大辞泉

■「どうぞ宜しくお願い致します」は間違い?

「どうぞよろしくお願いいたします」は、メールや手紙の文末に添える定番のフレーズでもあります。パソコンで入力する際は、「どうぞ宜しくお願い致します」と漢字に変換されることもあるでしょう。

しかし、「どうぞ宜しくお願い致します」と漢字表記にするのは間違いにあたるため、注意してください。常用漢字表に載っている「宜」は音読みの「ギ」だけで、宜しくという読み方は本来ありません。「宜しく」と書くのは当て字で、公用文では使うのが好ましくありません。

また、「いたします」は「致します」と漢字にすると「​​至らせる、及ぼす」という違う意味になります。謙譲語の「いたします」と意味が異なるため、漢字にするのは誤りです。

これらの理由から、文章にするときは漢字変換しないほうが無難な表現です。

■より丁寧な使い方

「どうぞよろしくお願いいたします」は敬語表現ですが、より丁寧に表現したい場合は「何卒(なにとぞ)よろしくお願い申し上げます」という表現を使います。

「何卒」は「なんとかして、ぜひとも」という意味で、相手により強く願う気持ちを表す言葉です。主にビジネスメールや手紙など文書で使います。「何卒」を使うことで、依頼やお願いをしながら、相手に対する敬意や配慮をより強めた表現です。

「どうぞよろしくお願いいたします」の例文

「どうぞよろしくお願いいたします」は、相手に依頼するときや初対面の挨拶、メールや手紙の締めの言葉などさまざまな場面で使います。

「どうぞよろしくお願いいたします」を使った例文をみてみましょう。

・お忙しいところ恐れ入りますが、明日までには提出していただけるよう、どうぞよろしくお願いいたします

・ご紹介いただきました〇〇と申します。不慣れな部分もありますが、どうぞよろしくお願いいたします

・先日はいろいろとありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします

「どうぞよろしくお願いいたします」の言い換え

「どうぞよろしくお願いいたします」は、次のような言い換え表現があります。

・お手数をおかけします

・恐れ入ります

使うシーンに応じて、適切な表現を使いましょう。2つの言い換え表現について、詳しく解説します。

■お手数をおかけします

「お手数(てすう)をおかけします」は、何かを依頼する際に使う「どうぞよろしくお願いいたします」の代わりに使えます。「手数」は「それをするのに要する動作・作業などの数」や「他人のためにかける手間」という意味があり、「お手数をおかけします」は相手に手間をかけることに対して、お詫びと感謝の気持ちを示す表現です。

より丁寧に依頼したい場合は、「どうぞよろしくお願いいたします」の前につけることもあります。

例文

・お手数をおかけしますが、ご連絡をお待ちしております

・この度はお手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします

■恐れ入ります

「恐れ入ります(おそれいります)」は、相手に対する申し訳ない気持ちや感謝について、敬意をもって表すフレーズです。

特に無理なお願いをする場合や、忙しい中で対応してもらうときなどに使います。依頼する際にクッション言葉として使うことで、手前を取らせることへの恐縮する気持ちを示すことができ、相手との関係性を良好に保ちます。

例文

・恐れ入りますが、こちらの資料は本日中にご対応いただけますでしょうか

・本日は足元が悪い中をご足労をいただき、誠に恐れ入ります

「どうぞよろしくお願いいたします」への返答

自分が「どうぞよろしくお願いいたします」といわれたとき、どう返答していいか迷うことがあるかもしれません。

返答は、いわれたときの状況によって変わります。依頼の意味でいわれ、引き受けるときは「かしこまりました」「承知いたしました」という返事が一般的です。

挨拶として「どうぞよろしくお願いいたします」といわれたときは、「こちらこそどうぞよろしくお願いいたします」と返します。

メールの締めで使われる「どうぞよろしくお願いいたします」は定型的な締めの挨拶のため、特に返信する必要はありません。

返信メールのなかで、必要であれば「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」といった内容を加えます。

「どうぞよろしくお願いいたします」を上手に使おう

「どうぞよろしくお願いいたします」は3つの言葉から成り立ち、何かを依頼したり挨拶したりする際の丁寧な表現です。メールの最後に添える定型的な挨拶の言葉でもあります。

より丁寧にする場合は、「何卒よろしくお願い申し上げます」といったフレーズを使います。

相手からいわれたときは言葉の趣旨に応じて「かしこまりました」「こちらこそよろしくお願いいたします」などの返答をします。

「お手数をおかけします」「恐れ入ります」といった言い換え表現もあるため、場面に応じて上手に使い分けるとよいでしょう。

構成/須田 望

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