「気兼ねなく」の対義語
「気兼ねなく」には、次のような対義語があります。
・配慮する
・気を遣う
どちらも相手に気を配るという意味で、「遠慮せず、気軽に」という意味の「気兼ねなく」とは反対の言葉です。
「気兼ねなく」の対義語を解説します。
■配慮する
「配慮する」とは、事情をふまえ、気遣いを込めて取り計らうという意味です。相手を気遣うことを表し、「遠慮なく、気軽に」という意味の「気兼ねなく」とは対義語になります。
敬語表現は、敬意を表す接頭語の「ご」をつけて「ご配慮」とします。
例文
・本日は多くの方が出席するため、騒音等には十分ご配慮いただきますよう、お願いいたします
・狭い会場を使用するため、持ち込む荷物は少なめにするご配慮をいただけますと幸いです
■気を遣う
「気を遣う(きをつかう)」とは、いろいろなことに注意を払うことです。他人の感情や状況に心を配り、自分の行動や言葉を選ぶ行為を指します。他人との関係性を円滑に保つため、求められることが多いでしょう。
「遣う」は「使う」でも間違いではありません。ただし、「遣う」は人のため、「使う」は自分のために使うというニュアンスの違いはあります。
例文
・周りにいる人たちに気を遣ってしまい、思ったことを正直に言えなかった
・出席した人たちに楽しんでもらえるよう、イベント内容には気を遣いたい
「気兼ねなく」を正しく使おう
「気兼ねなく」は「遠慮なく、気軽に」という意味で、相手を気遣う表現です。敬語表現では「お気兼ねなく〜してください」という使い方をします。
言い換え表現には「遠慮なく」「心置きなく」という言葉があるため、シーンに合わせて適切なものを選びましょう。
例文も参考に「気兼ねなく」の意味を理解し、正しく使用してください。
構成/須田 望