「心ばかりですが」の類語・言い換え表現
「心ばかりですが」には言い換えが可能な、いくつかの似た表現があります。それぞれの内容や使い方を確認しましょう。
■寸志
寸志は「すんし」と読み、お礼や感謝の気持ちを込めて、少しばかりの贈り物やお金を贈る際に使用します。
寸志は目上の方には使わないため、目上の方や取引先などに対しては「心ばかりですが」という言葉を添えるとよいでしょう。
参考:デジタル大辞泉
■ささやかではございますが
「心ばかりですが」の言い換えには、「ささやかではございますが」という表現が使えます。「ささやか」は「わずか」という意味があるため、品物を贈る際の謙遜の気持ちを表すのに適した言い回しです。
参考:デジタル大辞泉
■つまらないものですが
「つまらないものですが」も、「心ばかりですが」と同じような意味で用いられる言葉です。この言葉のとおり、本当につまらないものを渡すわけではありません。「あなたのような素晴らしい方にとっては、つまらないものである可能性がありますが」という、へりくだった気持ちが込められています。
■ほんの気持ちではございますが
「心ばかりですが」の類似表現としては、「ほんの気持ちですが」も挙げられます。「ほんの」は、次にくる言葉が取るに足りないものであることを表す言葉です。そのため、謙遜の気持ちを表す際の表現として適しています。
参考:デジタル大辞泉
「心ばかりですが」を正しく使いこなそう
「心ばかりですが」は相手に贈り物をする際に、「ほんのわずかな気持ちを表したものですが」という気持ちを伝える、謙遜の表現です。高価な物を贈るときに使うと嫌味な印象を与える可能性があるため、注意しましょう。そのほか、目上の方に対して使う表現であること、受け取る側は使わないことなどのポイントを押さえておくことが大切です。
使い方を間違えて失礼な印象を与えることのないよう、「心ばかりですが」の表現を正しく使いこなしましょう。
構成/橘 真咲