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Xの対抗馬として注目されるBlueskyを使ってわかった分散型SNSの魅力

2024.02.19

「Xの親戚」として知られるBluesky。招待制がなくなり、誰でもこのSNSのユーザーとして登録できるようになった。

旧Twitterの共同創業者ジャック・ドーシー氏が携わっているSNSなのだから、そのデザインが旧Twitterに酷似しているのは当然といえば当然である。しかし旧Twitterや今のXとは違い、「見たい情報だけを見たい」ということが徹底されているようだ。

今回は、筆者が実際にBlueskyを使ってみた上で「Xとの違い」について考察していきたいと思う。

Blueskyの「フィード」とは?

Blueskyは「分散型SNS」と言われている。

この「分散型」の意味は、1回聞いただけでは全く読み取れないだろう。一方でXは「集中型SNS」だそうだが、それですらこの分野に詳しくない人にとっては意味不明である。

これを、どう分かりやすく伝えるべきか。

とりあえず、XになくてBlueskyにある概念を探してみよう。すると突き当たるのが「フィード」である。

このフィードは自分でも作ることが可能なのだが、要は「ある特定の条件に基づいたポストの集合体」である。

たとえば「Most Liked Steam Posts」という題のフィードをフォローする。このフィードは、ゲーム配信プラットフォームのSteamに関するポストだけを集めたものだ。そして次に「ビデオゲーム」というフィードもフォロー。すると自分のタイムラインには、

・フォロー中のユーザーのポスト
・「Most Liked Steam Posts」がまとめたポスト
・「ビデオゲーム」がまとめたポスト

しか表示されなくなる。Xのように「自分はフォローしてない人、しかも関心のないテーマのポスト」が飛び込んでくることは、Blueskyではぐっと少なくなる。

もちろん「フォロー中のユーザーがリポストした内容」はタイムラインに流れてくるが、少なくとも「どうしてこんな投稿が自分のタイムラインに?」ということは起こりづらくなりそうだ。

「嫌いなインフルエンサー」のポストを回避

サーバーをSNSの運営者以外にも各ユーザーが管理できるようにするというのが「分散型SNS」と呼ばれる所以であるが、実際に使ってみるとなかなかどうして心地が良い。

筆者自身、誰とは言わないが「嫌いなインフルエンサー」はいる。

もちろん、その人をフォローすることは絶対にしない。しかし、そのポストが筆者のタイムラインに流れてくる。Blueskyならそのような心配は無用、というわけだ。

趣味に徹するためのSNSとして、BlueskyはXの対抗馬になり得るのではないか。運営者による「特定の投稿の押しつけ」を極力避けているのがBluesky、と表現すれば妥当か。

そしてBlueskyをしばらくいじっていると、今のXの欠点がまざまざと見えてくるのだ。

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