findの導入企業・地域
落とし物クラウドfindは、東京モノレール株式会社やJR九州など、複数の鉄道会社で導入されています。これにより、駅や列車内でのお忘れ物の問い合わせや返還作業がスムーズに行われるようになり、利用者の満足度が向上しています。ここでは、それぞれの例をみてみましょう。
■JR九州の例
JR九州も「落とし物クラウドfind」を導入しており、2023年9月1日から忘れ物検索サービスが開始されました。
利用方法はLINEでfindの公式アカウントを友達追加し、Webフォームに忘れ物情報を入力するだけです。AIやオペレーターが問い合わせの対応を行い、見つかった忘れ物や落とし物は指定の保管場所に移送されます。
対象品目はJR九州の駅や列車内で預かった忘れ物で、24時間対応ですが、21時から翌9時は自動受付のみとなります。(参考:「落とし物クラウドfind」、JR九州の全線で導入! ~AIを活用したお忘れ物検索サービスがスタート)
■東京モノレールの例
東京モノレール株式会社もfindの導入を決定し、2024年3月1日から落とし物クラウドfindが利用可能になります。
現在、東京モノレールの駅や列車内で忘れ物をした場合は、駅やお客さまセンターへの問い合わせをしています。そこで、find導入により、LINEからのお問い合わせが可能になるのです。
LINEでのお問い合わせは2024年3月1日からで、利用時間は全日9:00~22:00です。対象となるお忘れ物は東京モノレールの駅や列車内でお預かりしたもので、専用のLINEアカウントに問い合わせができます。なお、find導入後も駅やお客さまセンターでの対応は継続されるようです。(参考:LINEを活用したお忘れ物検索サービスを始めます ~東京モノレールにて「落とし物クラウドfind」導入~ )
findの機能とメリット
■主な機能
落とし物クラウドfindには以下の主な機能があります。
1. チャット機能: 落とし物の問い合わせを受け付けるチャット機能が備わっており、落とし物の情報を素早く入手できます。
2. 画像検索機能: 落とし物の写真を登録することで、AIがそれと一致する落とし物を検索できます。
3. 簡易登録ツール: findの導入企業は簡単な情報を登録するだけで落とし物の管理を行うことができます。
■導入企業にもたらすメリット
findの導入により、企業は以下のメリットを享受できるでしょう。
1. コスト削減: 落とし物の管理には膨大なコストがかかっていますが、findの導入により、効率的な管理業務が行えるため、コストの削減が期待できます。
2. 時間の削減: findのAIやオペレーターが落とし物の問い合わせに対応するため、従来の対応時間と比べてタイムリーかつ迅速な対応が可能となります。
3. 返還率の向上: findの導入により、落とし物の検索や照合作業が効率化されるため、落とし主に対してより迅速かつ正確な情報提供ができるようになり、返還率の向上が期待されます。
■利用者にもたらすメリット
findの導入により、利用者は以下のメリットを得られます。
1. 素早い情報取得: findのチャット機能を通じて、落とし物の情報を迅速に取得することができます。また、画像検索機能を活用することで、自身の落とし物を簡単に検索することも可能です。
2. 返還作業の効率化: findの導入により、落とし物の問い合わせや返還作業が効率化されます。落とし物を見つけるまでの時間が短縮されるため、スムーズな返還が期待できます。
3. 高い満足度: findの導入により、利用者は迅速な対応と正確な情報提供を受けることができるため、落とし物の返還率が向上し、利用者の満足度が高まることが期待されます。
まとめ
落とし物クラウドfindは、落とし物の問い合わせや管理業務を効率化するデジタルプラットフォームです。株式会社findが提供しており、AIを活用したサービスを展開しています。
findの導入により、落とし物の返還率が向上し、それに対応する時間も大幅に短縮可能です。落とし主はLINEを通じて素早く正確な情報を取得できるため、落とし物の返還が早くなります。また、企業側も問い合わせ対応や管理業務の効率化により、時間とコストを削減できるでしょう。
落とし物の管理に困っている企業の方は、今回の落とし物findの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
文/長谷川貴之