花粉症の人にとって、ついに毎年訪れる試練の季節が始まった――。
ウェザーニューズはこのほど、花粉観測機「ポールンロボ」の花粉観測や、ウェザーニュースアプリのユーザーからの花粉症の症状報告を総合して、関東や九州など1都13県が2月13日までに「花粉シーズン」に入ったことを発表した。
<速報>1都13県で花粉シーズンに突入
2月13日に東京都が「花粉シーズン」に入った。東京都では、昨年よりも1日遅い飛散開始。2月7日に長崎県が「花粉シーズン」に入った後、徐々に花粉飛散のエリアが拡大している。2月13日までに1都13県で花粉の飛散が始まったとみている。
▼各地の飛散開始日
2/7 長崎県
2/8 鹿児島県
2/9 福岡県、熊本県
2/10 山口県、和歌山県、静岡県
2/11 宮崎県、佐賀県、愛媛県
2/12 大分県、埼玉県
2/13 東京都、神奈川県
スギの雄花は暖かくなると花粉を飛ばし始め、特に風が強い日は飛びやすくなる。今冬は低気圧と高気圧が周期的に通過することで寒気と暖気が入れ替わり、気温の変動が大きくなっている。
低気圧と高気圧が入れ替わるタイミングでは風も強く吹きやすいことから、比較的気温が高い九州で2月上旬から花粉が飛散し始め、関東でも気温が上がり風が強く吹いた13日に飛散が多くなったと考えられる。
<花粉シーズン開始判断の目安>
・花粉が飛びそうな日に、各都道府県で3割以上のポールンロボが2日以上10個を上回る花粉を観測
・ウェザーニュースアプリのユーザーからの花粉症の症状報告、周辺の研究機関や病院などのダーラム観測データ以上をもとに、総合的に判断している。
来週にかけて西・東日本にスギ花粉の飛散エリアが急速に拡大
2月中旬から下旬にかけて日本の周辺を低気圧と前線が次々と通過し、断続的に暖気が流れ込む。ここ数日の暖かさは週後半になると一度収まるが、18日頃には再び春本番を思わせる暖かさになる予想だ。
気温の上昇に加えて前線通過などによって風も強まり、花粉が飛びやすくなる。今後20日にかけてスギ花粉のエリアは西日本・東日本・東北南部で急速に拡大し、2月下旬から3月上旬には東北北部の一部でもスギ花粉の飛散が始まるとみている。