DIME MAGAZINE
養殖ブリNo.1県のブリ愛から生まれた「中落」利用缶
「ブリの骨じゃん ～中落ち丸ごと～」は、大きな背骨（中骨）の存在が原因で、大部分が廃棄されているブリの中落ちを、背骨を柔らかく加工することで丸ごと美味しく味わえるよう開発した缶詰。ちなみに愛媛県の養殖ブリは長年全国トップクラスの生産量を誇っており、この缶詰を開発した愛媛県立長浜高等学校は水族館を運営しており、ブリも生徒が中心となって飼育・研究をしているという。
▲「ブリの骨じゃん ～中落ち丸ごと～」（3缶セットで2,700円）※税・配送料別
原材料を見ると、調味料筆頭には「河内晩柑果汁」があり、以下「コチュジャン」「きび砂糖」「すりごま」「いよかん果皮」などおいしそうで、手作り感いっぱい。具も「京ねぎ」「れんこん」「ごぼう」と野菜たっぷりで、ドライトマト、唐辛子も入っていて、原材料リストを見ただけで「こんなの、おいしいに決まってる！」と確信するラインナップだ。
缶を開けると、インパクト満点のビジュアル。
ひとくち食べて、ブリの旨みとトマトの甘み、コチュジャンのコクがからまった濃厚なおいしさに驚いた。使用されにくいネックとなっているブリの中骨も、噛まずにほぐれるやわらかさ。骨のまわりの肉が一番旨いというが、まさに旨みたっぷりの、濃厚な魚料理に仕上がっている。味見した瞬間、「…これはパスタにかけて食べたい」と思い、パスタを茹でるのももどかしかったので、素麺で試作。
▲ただ盛り付けただけでも、食卓のメインを張れるボリューム
これが完成した「ブリの骨じゃんパスタ（もどき）」 。これが市販のパスタソースでもなかなかないおいしさで、家族で奪い合いになったほど。しっかりしたソースなので、噛み応えのあるショートパスタにも合いそう。
「面白い味だったらネタになりそう」なんて思っていた自分を殴りたくなるほどのハイクオリティ。高校生の開発力のレベルの高さをいきなり思い知らされた。
最新号
