平面駆動型にカセットやアナログプレーヤーも登場!「冬のヘッドフォン祭 mini 2024」で見つけた注目のアイテム9選
2024.02.185Wayイヤホンと専用設計の12chポータブルアンプ
ハイエンドケーブルのBrise Audioが展示したのが、ウルトラハイエンドポータブルシステム「US-001(仮称)」である。5Way8ドライバーのイヤホンとそれを駆動するアクティブクロスオーバー搭載の12chポータブルアンプに7接点コネクター採用の16芯純銀ケーブルで形成されたシステムで、アンプは開発用基板での展示、試聴には未対応だった。
なぜアナログのアクティブフィルターをアンプ側に搭載したかと言えば、イヤホンに5Wayのネットワークを内蔵させると空間に制約があるため高音質パーツが使えないためだ。またデジタル化しなかった理由はDACのマルチチャンネル化による発熱と回路の小型化が困難なことなどが挙げられた。展示は巨大なボードだったが、これらをDAPサイズに小型化が可能とのこと。イヤホンはウーハーがダイナミック型2ドライバー、ローミッドがBA型、ミッドがBA型2ドライバー、ツイーターがBA型2ドライバー、スーパーツイーターがMEMS型で構成される。すでに開発は終了しており、今春発売予定とのこと。試聴できるのが楽しみなシステムである。
12chポータブルアンプの開発用基板、片chで5Wayのフィルターがあり独立したアンプに接続されている
ケーブルとイヤホンもBrise Audioの独自開発による製品
FitEarも採用したイヤホンケースLEPIC
3月15日発売のBA型+ESTのユニバーサル型イヤモニ「FitEar Image」の純正ケースに選ばれたのが、ピクセルが取り扱うLEPIC「JUKEBOX」である。フタの内側に抗菌、調湿機能のあるACSシートを装備しており、丸いスペースに付属シールを貼ることで、内部の湿度の状態をチェックできるという。三角形の部分にはシリカゲルが入れられ、イヤホン自体を固定する役割も果たしている。表面はイタリア製の合成皮革で、ライトグレーとチャコールの2色から発売予定で価格は5000円。その他のカラーもあり、アルカンターラ仕上げもあった。
同じブランドからスティック型USB/DACを収納してスマホに固定できるMagSafe対応の「DAC POCKET」も登場する。ポケット内部には段差がありDACが落ちないようなっていたり、接続していない時にケーブルを収納するポケットがあるなどかゆいところに手が届く設計。MagSafeのないスマホもマグネットリング付きスマホケースを使えばOK。価格は3000円で、どちらも3月上旬発売を予定している。
LEPIC「JUKEBOX」は抗菌、調湿作用があるイヤホンケース