クロス・マーケティングは、全国47都道府県に在住する20~49歳の男女2400人を対象に「メンズ美容に関する調査(2024年)」を実施。
メンズ美容のラインアップも充実したことを背景に、美容の各種商品やサービスへの利用実態・意識と、女性からみたメンズコスメを行う男性に対する意識などを聴取した。
本稿では、その中から「スキンケアの利用実態」「美容商品・サービスへの興味・関心」「男性家族が美容行動を行うことへの賛否」「日傘の保有状況と利用」に関する分析リポートの概要を紹介する。
スキンケアの利用実態
スキンケアの実施率は、男性で45%、女性は92%。男性の中では、25-29歳の実施率は51%と最も高く、次いで30-34歳、35-39歳と続き、45-49歳のみ4割に満たなかった。
スキンケア商品は、「自分自身で銘柄を決めて購入」する人がほとんどで男性では8割、女性は9割を占める。
男性は、「主に家族や友人などが銘柄を決め自分以外の人が購入」「家族や友人などと一緒に銘柄を決め、自分で購入」も一定数おり、銘柄選定は家族や友人に依存している様子も見えてくる<図1>。
スキンケアを始めたきっかけのTOPは、20代は「他の人がきれいな肌や整った外見を気にしているのを見て興味を持った」で、30代と40代は「年齢を重ねる中で、外見のケアが重要だと感じた」であった。加齢によるアンチエイジングへの関心は30代から持ち始めると推察される<図2>。