ニアバイシェアを使うのが怖い?リスクと注意点
ニアバイシェアを使うと、Androidのデバイス同士で簡単にデータの共有ができるようになります。一方で、見知らぬ人からの共有や個人情報の流出には十分に注意しなければなりません。
■見知らぬ人に共有される恐れがある
データを受信する側は、『公開の設定』で自分のデバイスを認識できる範囲を制限できます。設定を『全ユーザー対象』にしている場合、近くにいる全ユーザーと共有できることになるため、見知らぬ人にデータを送信される可能性がないとは言い切れません。
悪意のあるデータや公序良俗に反する画像などを送りつけてくる人もいるため、安易に受信の承認をしないように注意しましょう。
設定は『連絡先(近くにいる連絡先を知っているユーザーと共有できる)』または『非公開』にしておくのが賢明です。
■本名を知られる可能性がある
送信する側のデバイスには、『送信できるデバイスの候補リスト』が表示されます。受信する側は、送信する側が分かりやすいデバイス名にしておく必要がありますが、本名に変更するのはややリスクがあります。
もし、いたずらで見知らぬ人がデータを共有してきた場合、自分の本名を知られる恐れがあるでしょう。デバイスによっては、Googleアカウント名の一部がデバイス名になっています。本名を推測されたくない人は、デバイス名を変更しておくことをおすすめします。
ニアバイシェアはQuick Shareに統合予定
2024年1月9日(米国時間)に開かれた見本市『CES 2024』において、GoogleがニアバイシェアをQuick Shareに統合する意向を示しました。
『Quick Share(クイックシェア、クイック共有)』とは、Samsung(サムスン)のスマートフォンに搭載されているファイル共有機能です。今後のサービスは、どうなっていくのでしょうか?
■今後のサービス展開は?
これまで、SamsungのGalaxyにはQuick Share、それ以外のAndroid端末にはニアバイシェアが搭載されていましたが、今後はQuick ShareがAndroidの標準機能となる予定です。メーカーの枠を超えたファイル共有が可能となり、ユーザーの利便性は大きく向上するでしょう。
サービスの具体的な内容は発表されていませんが、新たなQuick Shareは、2月に順次リリースされます。韓国の電子機器メーカー『LGエレクトロニクス』などと協力し、同機能を標準搭載アプリとしてWindowsのパソコンに搭載する計画もあるようです。
構成/編集部