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知ってる?「Androidのニアバイシェア」の使い方とAirDropとの違い

2024.03.21
Androidの『ニアバイシェア』は、データを送受信するための機能で、iOSのエアドロップ(AirDrop)に類似しています。
便利な半面、迷惑行為や個人情報の流出には十分な注意が必要です。基本情報や使い方、使用上の留意点を解説します。

ニアバイシェアの基本情報

「写真や動画をもっと楽に共有できたらいいのに」と思ったことはないでしょうか?『ニアバイシェア(Nearby Share)』を活用すると、Androidのデバイス同士で簡単にデータ共有ができるようになります。機能の基本情報を見ていきましょう。

■ニアバイシェアはAndroid版のエアドロップ

ニアバイシェアは、Androidのデバイス同士でデータの送受信ができる機能です。2020年8月にリリースされて以降、Android OS 6.0以降のデバイスに標準搭載されています。

例えば、スマートフォンで撮った写真を家族や友人に共有したいとき、相手がその場にいれば、簡単な操作のみですぐに写真を送信できます。機能の特徴は以下の通りです。

  • 共有するのに、相手のメールアドレスやメッセージアプリのIDが不要
  • インターネット回線につなぐ必要がない(ワイヤレス)

iOSの『エアドロップ(AirDrop)』と類似する機能ですが、使用されている技術は異なります。ニアバイシェアとAirDropとの間では、データのやりとりができない点に留意しましょう。

■新しくWindowsとの共有も可能に

スマートフォン内のデータをパソコンに移動させたいときは、クラウドストレージを利用したり、USBケーブルをつないだりするのが一般的です。

Windows用のニアバイシェア(ベータ版)をパソコンにインストールすれば、AndroidデバイスとWindowsパソコンの間でよりスピーディーにデータの送受信ができるようになります。利用のステップは以下の通りです。

  1. 専用アプリをパソコンにインストールする
  2. Googleアカウントにログインする
  3. 共有を許可するユーザーを選択し、デバイスの公開設定を行う
  4. デバイスとWindowsパソコンの間でデータを送受信する

ニアバイシェアの設定・使い方

スマホを操作する手元

(出典) pixta.jp

Android 6.0以降のデバイスには、既に機能がインストールされているため、アプリを追加する必要はありません。設定の手順と使い方をチェックしましょう。

■ニアバイシェアを使うための準備・設定

機能を使う前提として、GoogleアカウントとAndroid OS 6.0以降のデバイスが必要です。デフォルトではニアバイシェアがオフになっているため、以下の操作を行ないます。

  1. デバイスの画面で『設定アプリ』を開き、『Google』をタップする
  2. 『デバイス、共有』から『ニアバイシェア』を選んでタップする
  3. 『ニアバイシェアを使用』をタップしてオンにする

続いて、Wi-Fiが使える環境で、『Wi-Fi』『Bluetooth』『位置情報』をオンにします。指2本(もしくは2回)で画面を上から下にスワイプすると、パネルが表示されるため、Wi-FiとBluetoothの機能をタップしましょう(クイック設定)。

位置情報をオンにするには、画面の『設定アプリ』から『位置情報』に進み、『位置情報の使用』をタップします。

■データを共有する方法

データ共有をするには、自分と相手のデバイス同士を近づける必要があります。送信エラーを防ぐためにも、デバイス同士はできるだけ近くに置きましょう。送信する側と受信する側では、次の操作が必要です。

【送信する側】

  1. 共有したいデータを選択し、『共有』をタップする
  2. 共有メニューの『アプリで共有』から『ニアバイシェア』を選択する
  3. 受信可能なデバイスが候補として表示されたら、相手のデバイスをタップする
  4. 相手が承認すれば、送信が開始される

【受信する側】

  1. 画面に『デバイスが共有中です』と表示される
  2. 受信を希望する場合は、『承認』をタップする
  3. 承認をタップすると、受信が開始される

■クイック設定パネルに追加すると便利

『クイック設定パネル』とは、よく使う機能のショートカット一覧です。画面の上部から下にスワイプするとパネルが表示され、ワンタップで必要な機能の切り替えができます。

一つ一つのパネルはタイルと呼ばれ、自由にカスタマイスが可能です。ニアバイシェアをクイック設定のパネルに追加しておくと、次回からの操作が楽になります。タイルの追加方法は以下の通りです。

  1. 2回、もしくは指2本で画面を上から下にスワイプし、『クイック設定パネル』を表示させる
  2. 右下にある鉛筆のアイコンをタップする
  3. 『タイルを追加するには長押ししてドラッグ』より以下に配置されているタイルの中から、追加したいものを探す
  4. タイルを長押ししながら、上部分にドラッグし、置きたい場所で指を離す

ニアバイシェアが使えないときの確認事項

2台のスマホ

(出典) pixta.jp

データの送受信がうまくできない原因は複数あります。設定の見直しや公開範囲の変更をしても使用できない場合は、デバイスをリフレッシュしましょう。機能が使えないときの対処法を紹介します。

■設定を見直す

機能が使えない原因の多くは、設定のミスです。送信する側と受信する側の両方で操作が必要なため、以下のような設定ミスがあると、データ共有はうまく行なわれません。

  • ニアバイシェアがオフになっている
  • Wi-Fiがオフになっている
  • Bluetoothがオフになっている
  • 位置情報がオフになっている

それぞれの設定状況は、クイック設定パネルで確認できます。設定状況に問題がない場合は、公開範囲が限定されていないかを確かめましょう。

■公開範囲を変更してみる

送信する側がニアバイシェアの操作をすると、画面に『付近のデバイスを探しています』のメッセージとともに、近くにあるデバイスの一覧が表示されます。デバイスが表示されない場合、受信する側のデバイスの『公開範囲設定』に問題がある可能性が高いでしょう。

受信する側で『デバイスの公開設定』が『非公開』または『連絡先(送信する側が含まれていないケース)』になっていて、かつニアバイシェアの画面を立ち上げていない場合は、送信する人はデバイスを認識できません。以下のいずれかの方法を試しましょう。

  • 受信する側のデバイスで、公開範囲の設定を『全ユーザー対象』に変更する
  • 受信する側のデバイスで、ニアバイシェアの画面を立ち上げる
  • 受信する側のデバイスで、『付近のデバイスが共有中です』の表示をタップする

公開範囲の設定は、『設定』から行います。『Google』から『デバイス、共有』に進み、『ニアバイシェア』をタップします。『デバイスの公開設定』をタップすると、公開範囲が選択できます。

■機内モードをオンまたは端末を再起動する

設定上の問題がない場合は、機内モードのオン・オフを試すか、再起動しましょう。通信状態をリフレッシュさせることで、データ共有がスムーズにいく可能性があります。

機内モードとは、デバイスが電波を受信しない状態にする機能です。オンにすると、緊急通報以外の電話やインターネットは、基本的に使えません。通常は、飛行機に搭乗するときに使いますが、通信状態をリセットしたいときも活用できます。

画面をスワイプして『クイック設定パネル』を表示させ、『機内モード』をタップしましょう。タップするたびにオンとオフが切り替わります。

ニアバイシェアを使うのが怖い?リスクと注意点

スマホを2台持っている女性

(出典) pixta.jp

ニアバイシェアを使うと、Androidのデバイス同士で簡単にデータの共有ができるようになります。一方で、見知らぬ人からの共有や個人情報の流出には十分に注意しなければなりません。

■見知らぬ人に共有される恐れがある

データを受信する側は、『公開の設定』で自分のデバイスを認識できる範囲を制限できます。設定を『全ユーザー対象』にしている場合、近くにいる全ユーザーと共有できることになるため、見知らぬ人にデータを送信される可能性がないとは言い切れません。

悪意のあるデータや公序良俗に反する画像などを送りつけてくる人もいるため、安易に受信の承認をしないように注意しましょう。

設定は『連絡先(近くにいる連絡先を知っているユーザーと共有できる)』または『非公開』にしておくのが賢明です。

■本名を知られる可能性がある

送信する側のデバイスには、『送信できるデバイスの候補リスト』が表示されます。受信する側は、送信する側が分かりやすいデバイス名にしておく必要がありますが、本名に変更するのはややリスクがあります。

もし、いたずらで見知らぬ人がデータを共有してきた場合、自分の本名を知られる恐れがあるでしょう。デバイスによっては、Googleアカウント名の一部がデバイス名になっています。本名を推測されたくない人は、デバイス名を変更しておくことをおすすめします。

ニアバイシェアはQuick Shareに統合予定

スマホを操作する男性

(出典) pixta.jp

2024年1月9日(米国時間)に開かれた見本市『CES 2024』において、GoogleがニアバイシェアをQuick Shareに統合する意向を示しました。

『Quick Share(クイックシェア、クイック共有)』とは、Samsung(サムスン)のスマートフォンに搭載されているファイル共有機能です。今後のサービスは、どうなっていくのでしょうか?

■今後のサービス展開は?

これまで、SamsungのGalaxyにはQuick Share、それ以外のAndroid端末にはニアバイシェアが搭載されていましたが、今後はQuick ShareがAndroidの標準機能となる予定です。メーカーの枠を超えたファイル共有が可能となり、ユーザーの利便性は大きく向上するでしょう。

サービスの具体的な内容は発表されていませんが、新たなQuick Shareは、2月に順次リリースされます。韓国の電子機器メーカー『LGエレクトロニクス』などと協力し、同機能を標準搭載アプリとしてWindowsのパソコンに搭載する計画もあるようです。

構成/編集部

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