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売上高は全盛期の半分、業績不振のグノシー復活のカギを握るのはインドのユニコーン企業か?国内ゲームメディアか?

2024.02.09

モバイルニュースアプリ「グノシー」を運営するグノシーが業績不振に悩まされています。

2024年5月期の業績が予想通りに着地すると、2期連続の営業赤字となります。しかも、今期は1割もの減収を見込んでいます。

グノシーへの広告出稿が滞っていることが、業績悪化の主要因となっています。回復する兆しは今のところありません。

グノシーは中期目標として時価総額1,000億円を掲げている

売上高は全盛期の半分ほどにまで減少

2023年6-11月の売上高は前年同期間比5.1%減の37億2,900万円、2億500万円の営業損失(前年同期間は1億6,200万円の営業損失)を計上しました。更に10億1,800万円もの純損失(同1億6,000万円の純損失)を出しています。

グノシーは全盛期の売上高が150億円を上回り、営業利益率は15%を超えていました。今や売上はその半分程度まで縮小しています。

決算短信より筆者作成

2021年5月期に大幅な減収に見舞われています。その主要因が広告ガイドラインの見直し。2020年に子会社が化粧品などで不適切な広告を配信していたことが発覚しました。

ガイドラインを刷新したことにより、美容と健康関連のクライアントを大幅に失うこととなったのです。もともと、美容と健康は広告主全体の7割程度を占めていましたが、ガイドラインを刷新してからは4割まで縮小しています。

グノシーの収益はGunosy Adsと、広告配信のアドネットワークに支えられていました。ガイドラインの刷新はアドネットワークの収益を圧迫し、四半期で10億円以上あった売上高が5億円程度まで減りました。現在、アドネットワークの売上は1億円以下まで減少しています。

主力のアプリ内広告も緩やかに減少に向かう

ガイドラインの刷新は、Gunosy Adsへの影響は限定的でした。

2020年5月期4QのGunosy Adsの売上高は15億9,400万円。前四半期比で2割減少しています。このとき、グノシーは減収に至った要因として、新型コロナウイルス感染拡大で広告市況が悪化したと説明しています。

しかし、グノシーの広告主における交通や旅行、外食系の会社の比率は高くありません。Gunosy Adsの売上は日常を取り戻した2023年に入っても回復しておらず、直近の2023年9-11月は9億8,700万円で、前四半期比3.1%減少しています。

決算説明資料より

四半期のGunosy Adsの売上が10億円を下回るのは、2017年5月期から振り返っても一度もありません。アプリの利用者を増やすための広告費を絞っているという理由はあるにしろ、Gunosy Adsの減収は本業が弱体化していることを鮮明に浮かび上がらせています。

グノシーはアクティブユーザー数が緩やかに減少しており、媒体力を失いつつあるのも明らかです。

■アクティブユーザー数

決算説明資料より

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