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岩谷技研が挑む気球による「週末宇宙遊覧フライト」の可能性

2024.02.09

「週末、宇宙行く?」という会話が日常に溢れる日も近い。しかも『気球』に乗って。

日本で初めて、成層圏をガス気球で飛行する宇宙遊覧の実現を目指しているのが宇宙開発企業「岩谷技研」だ。これまで、「ふうせん宇宙プロジェクト」など気球を使った宇宙開発に挑戦し、『宇宙の民主化』をテーマに邁進してきた。

有人での飛行は、2022年に福島で行った係留飛行試験以降、徐々に高度を上げながら試験を重ね、去年10月には最大到達高度10,669mの成層圏に到達。

今年7月以降、一般向けの気球宇宙遊覧フライトの提供を予定している。

岩谷技研が宇宙を目指した理由は?そして最終的に辿り着く場所とは?

今回、株式会社岩谷技研 制作広報部の担当者に話を聞いた。

――気球での宇宙旅行に挑戦したきっかけから教えてください

「弊社代表の岩谷は大学で宇宙工学を専攻し、ロケットに関してかなり深く研究した経験があります。ただ、ロケット開発となると技術的に非常に複雑で国家プロジェクト並みに莫大な費用がかかるため、そんな世界では“自分なんか全体の小さな部分にしか関与できない”とずっと思っていたそうです」

「そんなある日、海外の学生が風船にカメラをつけて飛ばし、宇宙から地球の撮影に成功したというニュースが岩谷の目にとまり、黒い宇宙を背景にした青い地球の映像に衝撃を受けたといいます。それを見た時に『これなら自分にもできる!』と思ったのが最初のきっかけだったそうです」

岩谷氏はすぐさま行動した。カメラを付けた風船を何度も何度も飛ばし、失敗と改良を重ねた結果、風船は成層圏まで辿り着き、地球の写真を撮影できるまでに。風船自体も、風船に取り付ける撮影機材もどんどん大型化していった。

「この調子で風船や積荷を大型化していければ、『人も打ち上げることが可能では?』と考え、2018年に熱帯魚の打ち上げに成功しました。この頃から有人飛行に向けた研究に取り組むようになりました」

いつしか小さなゴム風船は、独自の大型プラスティック気球に進化。岩谷氏がたった一人で始めたささやかなプロジェクトは賛同する仲間と共に徐々に大きくなり、今や50人以上の社員を抱える会社組織に発展した。

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