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「了解です」は正しい敬語表現?ビジネスシーンで使う時の注意点

2024.02.13

日常的に使う言葉の中には、おおよその使い方は理解していても、言葉の持つ正確な意味を知らないケースも少なくない。「了解です」は幅広いシーンで見聞きする機会のある表現だが、ビジネスシーンにおいては、使用する相手によって失礼にあたるケースもあるのをご存知だろうか。

そこで本記事では、「了解です」の意味や類語を解説する。英語を使う機会の多い方は、最後に紹介する英語表現もチェックしておこう。

了解です」とは

まずは、「了解です」の意味や使用する際の注意点を見ていこう。

意味は物事を理解して認めること

「了解です」の意味は、相手から依頼された物事の内容を理解し認めること。友人や会社の同僚などに対して、カジュアルなコミュニケーションを取る際に使用できる。

名詞の「了解」と丁寧語の「です」から成り立つ言葉だが、本来「了解」には、相手を尊敬するニュアンスが含まれない。自分と同等の立場の方との会話で「了解です」を使用するのは問題ないが、ビジネスなどのフォーマルなシーンでは、相手にフランクな印象を与える場合がある。

目上の方に対して使うのは失礼にあたる

先に紹介した内容から「了解です」は、ビジネスにおいて上司が部下に対して許可を与える場合に表現する言葉であり、目上の方に対して使うのは失礼にあたる。

また、謙譲語や丁寧語が結びついた「了解いたしました」であっても、「了解」自体に目上の方への敬意が含まれていないため、カジュアルな印象を与える。そのため、上司や取引先に内容を理解したことや同意を伝えたい場合には適切ではない。

ビジネスシーンでより丁寧な表現を使用する場合は、次に紹介する言い換え表現も参考にしてほしい。

了解です」の類語

次に、「了解です」と同じような意味合いで使える類語を確認していこう。使用シーンを具体的にイメージするために、例文も参考にしてほしい。

承りました

「承りました」は、相手の意向や依頼を引き受けるという意味を持つ。ビジネスでは、上司や取引先との電話対応などで使用できる。

「受ける」の謙譲語にあたり、「相手の意見を聞く」「物事を受ける」をより丁寧に表現した言葉だ。また、「承りました」は「了解です」と異なり、引き受けた物事に対して誠意を持って対応する姿勢を示せる。

【例文】

「〇月〇日のご予約、確かに承りました」

「ご注文を承りました。商品は明日より順次発送いたします」

承知いたしました

「承知いたしました」の意味は、相手からの提案や要求を理解して引き受けること。顧客や取引先など、相手に敬意を表す場合に使用する。

「承知しました」は「了解です」と混同されがちな表現だが、言葉の意味に相違点がある。「承知」は「事情や物事の旨を知ること」を指すため、(理解したかどうかに関わらず)相手の意見を受け入れる際に使われる。一方、「了解」は「物事を理解し納得する」という意味を持ち、目上の立場の方が物事をしっかりと理解したというニュアンスで使うケースが多い。

なお、補助動詞は原則としてひらがなで表記するのが正しいとされるため、漢字で「承知致しました」と表記するのは誤り。

【例文】

「スケジュール変更の件、承知いたしました。本日中に対応いたします」

「ミーティングについて、承知いたしました。同席する〇〇にも申し伝えます」

かしこまりました

「かしこまりました」は、目上の方からの依頼や指示を謹んで引き受けることを指す。ビジネスでは上司や取引先のほか、顧客との連絡などで使用できる。

「わかりました」の謙譲語にあたる表現で、相手に敬意を払いながら誠実な印象を与えられる。漢字では「畏まりました」と表記し、「畏」が「恐れかしこまる」「相手を敬う」といった意味を持つ。ただし、漢字表記は日常的に使う機会が少ないため、ビジネスメールなどでは「かしこまりました」を使おう。

【例文】

「発注の件、かしこまりました。後ほどメールにて見積書を送付いたします」

「かしこまりました。〇〇につきましては、責任を持って弊社で対応いたします」

了解です」の英語表現

最後に、「了解です」と似た意味を持つ英語表現を紹介する。海外の方とコミュニケーションを取る際の参考にしてほしい。

Will do

Will do”の意味は「了解しました」「やっておきます」。“I will do it”を省略したフレーズで、「相手の依頼を快く引き受ける」というニュアンスで用いる。また、フランクな印象を与える英語表現のため、友人や同僚とのコミュニケーションで使われる。

【例文】

Will do. I hope I can be of help to you.

(了解しました。お役に立てれば幸いです)

Certainly

Certainly”は、「確かに」や「かしこまりました」といった意味を持つフレーズ。ビジネスなどのフォーマルなシーンで使われる機会が多く、顧客や取引先などの依頼を引き受ける際の返答に適している。

【例文】

A:“Please create presentation materials.

(プレゼン資料の作成をお願いします)

B:Certainly.”

(かしこまりました)

Understood

Understood”は、物事に同意する際に使える動詞。“It is understood”を省略した英語表現で、ややカジュアルな印象を与えるフレーズだ。

ビジネスにおいては、フラットな関係である上司や関係者であれば、使用しても問題ない。ただし、状況によっては投げやりであると捉えられることもあるため、場合によっては言葉を省略せず“It is understood”と表現しよう。

【例文】

A:“Please let me change the time of the meeting.

(ミーティングの時間を変更させてください)

B:Understood.It is understood.”

(わかりました)

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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