あらためて知っておきたい火災保険の補償範囲と重要性
消防庁が公開している令和4年の消防白書によると、令和3年中の出火件数3万5222件のうち、76%が失火によるものであることがわかっている。
ここで覚えておきたいことが「失火責任法」だ。この失火責任法とは、原則として失火者に対して損害賠償責任を問えない法律のこと。
例えば、隣家の火災が原因で自宅が燃えてしまった場合、失火責任法が適用されると隣家から賠償してもらえない場合がある。その場合、自費で自宅の修繕や建て直しを行う必要がある。
このような場合に備えるために、火災保険への加入・加入している補償内容が重要となる。加入してから補償内容の見直しを行っていない人は、この機会に見直しすることをおすすめしたい。
ソニー損保 新ネット火災保険・補償範囲Q&A
■火災、落雷、破裂・爆発などの補償〜ソニー損保の場合
火災保険の基本となる補償。建物の補償はご契約に必ずセットされ、家財の補償は選択できる。ソニー損保の火災保険では基本補償として「火災、落雷、破裂・爆発」などに対する補償があり、建物や家財に損害が生じた場合に保険金が支払われる。
自身で火災を起こしてしまった場合はもちろん、隣家の火災からの「もらい火」による損害も補償される。もらい火などで被害に遭うことも踏まえてしっかり備えたい。
■火災保険の補償範囲Q&A
(1)消火活動によって家具・家電が水浸しになった場合は?
消火活動による損害も火災保険で補償を受けることが可能。自宅で発生した火災だけではなく、隣家などで発生した火災の消火活動で自宅に損害が発生した場合も補償の対象となる。
火災保険の補償内容次第では、保険の対象に含めていない家財や建物の損害は補償を受けることができない。
(2)カセットコンロのボンベが爆発し、近くの壁や家財が損傷した場合は?
火災保険で補償を受けることが可能。その他にも以下のような場合も補償が適用される。
•消火器が爆発し、冷蔵庫の扉が破損した
•ガス漏れに気づかず点火したところガスに引火し爆発した
•スプレー缶が破裂し電化製品が破損した
関連情報
https://www.sonysonpo.co.jp/fire/
構成/清水眞希