3割が飛散開始前から対策、事前対策の意識が高いのは茨城県
花粉症対策を始める時期について、「飛散開始前」「アレルゲン免疫療法で年単位」「症状が出てから」「何もしない・花粉症ではない」の4択で回答してもらった。
計8,878人の回答を集計したところ、「飛散開始前」が29%、「アレルゲン免疫療法で年単位」が2%、「症状が出てから」が29%、「何もしない・花粉症ではない」が40%となった。
「飛散開始前」と「アレルゲン免疫療法で年単位」の回答を合わせて集計すると、全国平均で3割以上の人は事前に対策を始めていた。
都道府県別にみると、最も事前対策への意識が高かったのは茨城県、次いで神奈川県、奈良県、高知県、東京都となった。いずれの県も花粉症の発症率が55%を超えている県で、花粉症の方が多い分、事前対策の意識も高いと考えられる。
一方、事前対策をすると答えた人が少なかった都道府県は北日本や九州に多くなった。北日本や九州は花粉症の発症率も全国平均以下のところが多いため、事前対策をする人も少ないのではないかと考えられる。
■事前対策するのは男性よりも女性若い世代は症状が出てから対策する傾向
性別でみると、男性よりも女性のほうが事前対策をする人が多くなった。男性よりも女性のほうが花粉症の人の割合が多く、ここでも発症率の差が事前対策への意識の差につながっていると考えられる。
一方年代別にみると、飛散開始前から対策をする人は、年代が上がるほどやや増える傾向があり、若い世代ほど症状が出てから対策をする人の割合が多くなった。
■過半数がすでに花粉を感じる飛散が早いせい?対策は遅れ気味
ウェザーニュースでは毎週、花粉症の発症や対策の状況に関する調査を行なっている。1月24〜25日に行なった調査では、花粉症の人で、「けっこう感じる」と「ちょっと感じる」と回答した人を合わせて53%の人がすでに花粉を感じていることがわかった。
その一方で、「対策してる」と答えた人は43%に留まり、過半数が対策をしていなかった。花粉を感じている人と花粉対策をしている人の割合を比べると、10ポイントの差がある。今年は花粉の飛散が例年よりも1週間前後早く、花粉症の発症に対して対策が遅れている可能性が考えられる。
飛散開始前の花粉症対策:1位マスク、2位飲み薬、3位目薬
飛散開始前の花粉症対策いついて質問し、フリーコメントで回答してもらった。回答を集計した結果、最も多かったのが「マスク」で、コロナやインフルエンザ対策も兼ねて、マスクで対策をしている人が多いようだ。
2位は「飲み薬」、3位は「目薬」で、早めに病院を受診して薬をもらっておくという人や、微量な花粉でも症状出るため12月ごろから飲み始めているという人もいた。
花粉症は症状が出る前からの対策が効果的とされている。今年の冬は平年よりも気温の上がる日が多く、飛散開始が早まる予想だ。すでに微量の花粉が飛び始めており、敏感な人には症状が出始めているため、早め早めの対策がおすすめだ。
<調査概要>
スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーを対象にアンケートを実施
(1)あなたは花粉症ですか?
回 答:花粉症です/花粉症ではありません
調査日:12月28日(木)4時~29日(金)4時
(2)花粉対策いつからやる?
回 答:飛散開始前/アレルゲン免疫療法で年単位/症状が出てから/何もしない・花粉症ではない
調査日:1月2日(火)4時~3日(水)4時
(3)飛散開始前はどんな対策をしていますか?
回 答:フリーコメントで
調査日:12月30日(土)4時~31日(日)4時
出典元:株式会社ウェザーニューズ
構成/こじへい