リンクアンドパートナーズは、IT企業のマーケティング事業部に所属する勤務年数3年以内の若手社員501名を対象に、「マーケティング用語の理解度チェック」に関する調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。本稿では、その内容を一部抜粋してお伝えする。
最も知られているマーケティング用語は、「CPA(Cost Per Acquisition)」
「Q1:次のうち、知っているマーケティング用語を全て選択してください。(複数回答可)」と質問したところ、上位から「CPA(Cost Per Acquisition)」が43.3%、次いで「CTR(Click Through Rate)」「SEO(Search Engine Optimization)」が同率で29.5%、「ROI(Return on Investment)」が29.3%という回答結果になった。
・CPA(Cost Per Acquisition) 43.3%
・CTR(Click Through Rate) 29.5%
・SEO(Search Engine Optimization) 29.5%
・ROI(Return on Investment) 29.3%
・KPI(Key Performance Indicator) 26.8%
・B2C(Business to Consumer) 20.4%
・B2B(Business to Business) 18.8%
・SEM(Search Engine Marketing) 18.6%
・CRM(Customer Relationship Management) 18.2%
・PPC(Pay Per Click) 18.0%
・SaaS(Software as a Service) 17.6%
・Influencer Marketing(インフルエンサーマーケティング) 16.2%
・Conversion Rate(転換率) 15.8%
・Content Marketing(コンテンツマーケティング) 15.6%
・UX(User Experience) 15.2%
・Retargeting(リターゲティング) 14.8%
・Lead Generation(リードジェネレーション) 13.8%
・CAC(Customer Acquisition Cost) 10.8%
・あてはまるものはない 7.6%
・その他 0.4%
■8割以上の若手社員がマーケティング用語を知らなかったことが要因で苦戦した経験がある
「Q4:マーケティング用語を知らなかったことが要因で、業務上で苦戦した経験はありますか?」では、「はい」が86.4%、「いいえ」が13.6%という結果になった。
■業務上で苦戦した具体的な場面は、「社外・社内とのミーティング」
「Q5:業務上で苦戦した具体的な場面を教えてください。(複数回答可)」と質問したところ、上位から「社外・社内とのミーティング時」が59.8%、「上司とのコミュニケーション時」が44.6%、「報告書やプレゼンテーションの作成時」が41.3%という回答結果になった。
■マーケティング用語の知識向上のために会社は「解説を含むマニュアルや資料の提供」をすべき
「Q10:マーケティング用語の知識向上のために、会社が実施するべきだと思う施策を教えてください。(複数回答可)」では、上位から「用語解説のマニュアルや資料の配布」が52.5%、「定期的な研修やセミナー」が41.9%、「上司や先輩からの指導・育成」が36.9%という回答結果になった。
調査結果まとめ
上記の調査結果から、まず知られているマーケティング用語に関しては、「CPA(Cost Per Acquisition)」が43.3%で最多を占め、それに続いて「CTR(Click Through Rate)」「SEO(Search Engine Optimization)」が共に29.5%で認識されていることが判明した。
一方、「ROI(Return on Investment)」は29.3%だった。この結果は、特定のマーケティング用語が業界内で広く知られているものの、全体的な用語の理解度にはまだ差があることを示唆している。
さらに、「Q4:マーケティング用語を知らなかったことが要因で、業務上で苦戦した経験はありますか?」という質問に対しては、多数の回答者(86.4%)が「はい」と回答。
これはマーケティング用語の知識不足が業務における具体的な障害となっている現実を浮き彫りにしているといえるだろう。
Q4を踏まえ、「Q5:業務上で苦戦した具体的な場面を教えてください。(複数回答可)」によると、最も多かったのは「社外・社内とのミーティング時」(59.8%)であり、これはコミュニケーションの場での用語の理解が重要であることを示している。
次いで「上司とのコミュニケーション時」(44.6%)と「報告書やプレゼンテーションの作成時」(41.3%)という結果が続き、これらのデータからは、マーケティング用語の不足が多様な業務プロセスに影響を及ぼしていることが判明した。
最後に、「Q10:マーケティング用語の知識向上のために、会社が実施するべきだと思う施策を教えてください。(複数回答可)」では、「用語解説のマニュアルや資料の配布」が52.5%で最も支持され、「定期的な研修やセミナー」が41.9%、そして「上司や先輩からの指導・育成」が36.9%と続いた。
この結果からは、用語の理解を深め、業務効率を向上させるためには、教育的アプローチと資料の提供が重要であることを示唆している。
以上から、マーケティング用語の知識は業務上のコミュニケーションや文書作成において重要であり、その不足が具体的な業務の障害となっていることがわかる。
そのため、企業は従業員の知識向上を目指し、定期的な研修、資料の配布、そして実践的な指導が求められているのではないだろうか。
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構成/清水眞希