100円ショップ・ダイソーのオーブン粘土で手捻り植木鉢を作ってみた
【材料・道具】
● オーブン粘土
● オーブン粘土用コート剤
● 下に敷くもの(粘土板・まな板シート・クッキングシートなど)
● 成形するもの(粘土ヘラ・竹串など)
● 水と水入れ
● 型をとるもの(なくても可)
● コート剤を塗るもの(紙コップと筆など)
● アルミホイル
オーブン粘土はダイソーで販売されていた白・黒・茶色の3種類(各税込1個110円)のうち、黒を購入。ダイソーでは色々な種類の粘土の取り扱いがあり、それぞれ用途が異なるので気を付けてください。必ず「オーブン粘土」とパッケージに書かれたものを使いましょう。
また、今回使用したダイソーのオーブン粘土は100℃~180℃程度の温度設定ができるオーブンで焼成することができます。温度設定ができないオーブンを使うと事故になる恐れがあり、危険なので使用しないでくださいね。
「オーブン粘土用コート剤」は作品に防水・防湿加工ができるコート剤です。素焼きの置き物などを作るときは不要ですが、植木鉢や食器など水に触れる使い方をするものには必須です。こちらもダイソーで税込110円で購入できます。
【作り方】
※オーブンで過熱した作品は高温になるので、素手で触ってやけどしないように扱いには十分注意してください
(1)オーブン粘土をよく捏ねる
オーブン粘土を袋から出したら、空気を抜くようによく捏ねましょう。
(2)型に貼り付ける
型を使わない場合この工程はいりません。今回は植木鉢の底部分のみ、紙コップを型にしてガイドライン代わりにしています。
できるだけ均一な厚みになるようにオーブン粘土をコップに貼り付けて型をとりましょう。
(3)型から外して手で好きな形に成形する
底の型を取ったら手で形を作っていきます。指先や指の腹、掌などを使って好きなデザインを作ってみてください。
ここでも同じく、できるだけ均一な厚みになるよう意識するのがコツです。
触っているうちにオーブン粘土が徐々に乾燥してきてしまうので、指先にほんの少し水をつけながら作業するとやりやすいと思います。ひび割れや極端な凸凹の修正にも水を使うと表面がなめらかに仕上がるので試してみてください。
オーブン粘土を薄く伸ばしすぎると、穴が開いたりひび割れの原因になることがあるので注意しましょう!一通り成形が済んだら最後にもう1度、厚みや穴が開いてないかなどのチェックをして、極端に薄い部分をなくしておくと良いです。
粘土ヘラや竹串を使って模様をつけるのもおすすめ。表面に質感を出したいときはガーゼや布を押し当てて模様をつける方法もあります。文字を彫ったり、余ったオーブン粘土で作った飾りをつけて立体的なデザインにするのも良いですね。
今回はヘラでラインを描いてから、余った粘土を底面に3つつけて脚付き植木鉢にしてみました。
ちなみに、底穴付きの植木鉢を作りたいときはこの工程の時に底に穴を開けておきます。
(その場合、ペアの水受け皿も作っておくのもおすすめです。)
ハイドロボールやセラミスグラニューなど底穴なしで観葉植物を植えたい場合は、こちらのように穴なしのままにしておいてください。
(4)丸1日以上しっかり乾燥させる
乾燥が進むとだんだん色が薄くなってきます。
乾燥時間は部屋の温度や湿度にもよるので調整してください。筆者は念のため丸3日間しっかり乾燥させました。
(5)160℃~180℃に余熱したオーブンで約30分(目安)焼く
しっかり乾いたら、いよいよ焼成の工程です!
オーブンを160℃~180℃程度に余熱して、天板にアルミホイルを敷き、成形した作品を焼きましょう。
口コミによると、焼いている途中で上下をひっくり返したり、向きを変えると全体にまんべんなく熱が通り焼きムラができにくくなるとのこと。オーブンの庫内や作品は高温になるので、くれぐれもやけどしないように作業してくださいね。
焼き時間はオーブンの機種や作品の形状などによって変わります。
もし焼きが足りないようであれば10分くらいずつ追加で焼きながら様子をみましょう。焼き足りないからといってオーブンの温度設定を指定より高くしてしまうと、作品のひび割れや事故の原因にもなりかねません。
今回は植木鉢の脚の部分もしっかり焼きたかったので、何度かひっくり返しながら170℃の温度設定で計40分くらい焼きました。
(6)オーブン粘土用コート剤を塗る
素焼きが完了したら、冷ましてから専用のコート剤を塗ります。
コート剤は2回、3回と塗り重ねるほどツヤ感が増します。塗りモレがないように丁寧に筆で塗っていきましょう。塗り重ねるときは、1回ごとに乾かしてから行ってください。
作品に色を付けたい場合はこのタイミングで行いましょう。アクリル絵の具などで着色し、完全に乾いた後にコート剤を塗ってください。
(7)100℃程度に余熱したオーブンで15分~30分程度焼く
コート剤のベタつきがなくなるまで乾燥させたら、最後にもう1度オーブンで焼きます。このときの焼き時間も目安なので、作品の焼き具合を見ながら調整してください。
作品全体にしっかり焼き色が入ったら完成の合図です。
焼き上がりはこんな感じ。表面10分、裏面10分の計20分くらい焼きました。
焼きムラは多少ありますが、ひびや割れが起こることなくしっかりと焼けました!
ただ、気になるのが…
粘土の色です。
制作中もうすうす感じていたのですが、やはりどう見ても黒っぽくはないですね(笑)
黒といいながらも、仕上がりはブラウンとスモーキーグレーの中間のような色でした。
いわゆる “焼き物っぽさ” があってこれはこれでかっこいいのでまぁアリでしょう!
しっかり熱がとれたら、オーブン粘土で作った脚付き植木鉢にハイドロカルチャーを入れ、サボテンを植えこんで完成です。
制作期間は乾燥も含めて5日間、実作業時間は4~5時間くらい。
手軽にすぐできる!というほどではありませんが、材料さえあれば自宅で陶芸体験気分が味わえるので、ものづくりが好きな人なら楽しいと思います。
最後に、オーブン粘土で作った作品を使うときは以下のようなことに気をつけましょう。
【オーブン粘土で作った作品の注意点】
● オーブン、電子レンジ、IH調理器、直火使用不可
● 食洗器使用不可
● たわし使用不可
もし乾燥時や焼成時にひび・割れが起きてしまったという人は、以下のようなことに気をつけると良いかもしれません。
【オーブン粘土のひび・割れのよくある原因】
● 乾燥が十分ではなかった
● 厚さに極端な差があった
● 急激な乾燥が起こった
● 粘土の中に空気が入ったまま焼いてしまった
● パーツの接着が甘かった など
以上、100円ショップのオーブン粘土を使った植木鉢作りのレビューでした。
オーブン粘土で趣味の陶芸を楽しもう
自宅のオーブンで焼成できるオーブン粘土は、アイデア次第で色々な作品作りができるアイテムです。大がかりな道具をそろえる必要がなく、陶芸に興味があるけど一歩踏み出せず、お試しに作ってみたいような人にもおすすめ。紙粘土よりも丈夫でコート剤を塗れば耐水性もあり、セメントより自由度が高いところもメリットです。
ものづくりやインテリアが好きな人は、100円ショップのオーブン粘土を使って味のある焼き物アイテム作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.