関西圏において通勤や通学など日々の鉄道利用者は702万人と言われる。なかでもJR西日本は京阪神エリアを通る東海道・山陽本線をはじめ、奈良や和歌山方面など、広範囲に移動を行う人にとって欠かせない交通手段だ。
大阪市内にはOsaka Metroが幹線道路に沿った9路線が張り巡らされ、市内で働く人々だけでなく、繫華街や観光地を訪れる旅行者の足としても利用されている。
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」はこのほど、駅ごとの乗員、乗降人員には日常のなかで求められる利便性や駅や街の賑わいが表れていると考え、1日平均乗降人員が10万人以上と4万人以上の駅に注目。それぞれの家賃相場を調査、安い駅をランキング形式でまとめた「関西の乗車・乗降人員10万人以上の駅における家賃相場が安い駅ランキング」を発表した。
【JR西日本編】乗車人員10万人以上の「大規模」5駅で最も家賃相場が安い駅は「京都駅」
「2022年度の駅別乗車人員」において、乗車人員数が10万人を超える大規模駅は5駅だ。大阪駅や京都駅、三ノ宮駅はJR線だけでなく、私鉄や地下鉄、路線バスなど複数路線が乗り入れ、利便性では関西でトップクラスといえる駅ばかりだ。
ターミナル駅としてオフィスも多く、周辺の商業エリアとのアクセスも整備され繫華性も高く、シーンを選ばず利用できることを住まいの条件として優先する人には見逃せない。
5駅で最も家賃相場が安い駅は「京都」(65,000円)だ。東海道・山陽本線をはじめ湖西線や奈良線などの在来線に加えて、東海道新幹線が停まるため、出張や旅行にも利用しやすく、京都府内で最も大きな駅だ。
2位は「天王寺」(67,000円)。大阪のターミナル駅として知られ、JR大阪環状線をはじめ、Osaka Metro御堂筋線など5路線の利用が可能だ。
大阪市内へのアクセスだけでなく、和歌山県に繋がるJR阪和線の始発駅であり、さらに奈良方面に繋がるJR関西本線も乗り入れ、関西のどこにでもアクセス可能な利便性の高い駅だ。さらに、駅周辺には複数の商業施設が充実し、天王寺動物園にも徒歩で通えるなど生活利便性も高い。
3位は「京橋」(68,600円)。JR大阪環状線をはじめ東西線、片町線に加えて、Osaka Metro長堀鶴見緑地線、京阪本線が利用可能で、大阪市内から京都方面へのアクセスが可能だ。