「取り急ぎ」の言い換え表現と例文
状況次第では、取り急ぎを別の表現に言い換えることが可能です。取り急ぎを言い換えるのに使える言葉としては、主に以下の3つが挙げられます。
- 一旦
- まずは
- 〇〇のみで失礼いたします
それぞれの言葉の意味と例文を確認しましょう。
■一旦
「一旦(いったん)」は取り急ぎの代わりに使える言葉です。ややフランクな印象があるため、クライアントや上司などに使う際は、状況的に適切かどうかを判断する必要があります。「一旦ご報告いたします」「一旦ご連絡のみで失礼いたします」のように使います。
■まずは
取り急ぎという言葉を使う場面のほとんどで、「まずは」と言い換えられるため、覚えておくと便利です。取り急ぎよりはやや砕けたニュアンスですが、十分丁寧な表現として使えます。「まずは御礼申し上げます」などと使いましょう。
■略儀ながら
「略儀ながら」は、正式な内容を省略して伝える時に使う言葉です。「急いで」というニュアンスはあまり含まれません。取り急ぎのような、急いでいるからひとまず報告するというよりは、内容を省略する場面で使う表現といえるでしょう。「略儀ながらご報告いたします」というように使用します。
■〇〇のみで失礼いたします
緊急の連絡では、内容を簡潔に伝えることが求められるでしょう。文章の最後に、「〇〇のみで失礼いたします」と書き添えてください。「以上、報告のみで失礼いたします」などと使います。
「取り急ぎ」の意味を理解して正しい使い方をしよう
取り急ぎは、「いそぎ」を強めて表し、「とりあえず急いで」という意味で使われる言葉です。とくに緊急性の高い場面における、ビジネスメールの文面で使われることが多いといえるでしょう。
ひとまず報告や連絡をする際に使うため、後から丁寧な連絡をするのを前提として使うことを押さえておく必要があります。マナー違反にならないよう、正しく使いこなしましょう。
構成/橘 真咲