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ビジネスシーンで「真摯に向き合う」という表現を使う時の注意点

2024.02.05

「真摯に向き合う」という表現を耳にしたことはありませんか。

ビジネスや日常生活、恋愛などのさまざまなシーンで、「真摯に向き合う」という表現が使われます。頻繁に使われるものの、「目上の人に使って良いのだろうか?」「不適切な場面はないのだろうか?」と疑問に感じるかもしれません。

「真摯に向き合う」の正しい意味や使い方、言い換え表現を紹介するので、ぜひ正しいシチュエーションで使ってみてください。

「真摯に向き合う」の意味は?

真剣な表情

「真摯(しんし)に向き合う」とは、「相手の立場に立ってまじめに話を聞くこと」や「熱心に取り組むこと」を意味する表現です。日常生活でも使われることが多いため、意味を正確に理解しておきましょう。

そもそも「真摯」とはまじめで熱心なことを意味する名詞です。「真摯に取り組む」以外にも、「真摯な態度」や「真摯に対応する」のような表現でも使うことができます。

また、「向き合う」とは、互いに正面を見て対すること。たとえば、「環境問題に向き合う」なら、環境問題に対して正面から取り組むことを指します。

参考:デジタル大辞泉

「真摯に向き合う」の使い方

■ビジネスシーンで使われることが多い表現

謝罪

「真摯に向き合う」は日常生活でも使う表現ですが、家族や友人などの親しい間柄というよりは、ビジネスシーンや所信表明などのかしこまった場で使う傾向にあります。いくつか例を挙げて使い方を見ていきましょう。

【例文】

・問題解決のために、真摯に向き合っていきたいと思います。
・顧客満足度向上のために、顧客ニーズの理解に真摯に向き合ってきました。

■目上の人に使っても失礼ではない

「真摯に向き合う」は、まじめに取り組むことを意味する表現のため、目上の人に使っても失礼には当たりません。

【例文】

・ご指導ありがとうございます。真摯に向き合って、改善に努めていきます。
・真摯に向き合ってくださったことで、素晴らしいプロジェクトになりました。

また、「真摯に向き合う」は、目下の人にも使える表現です。部下や後輩と話す時にも、使ってみてはいかがでしょうか。

【例文】

・取引先から厳しいご意見をいただいていますが、真摯に向き合っていきましょう。
・皆が真摯に向き合ってくれたことが、プロジェクト成功の要因だと思います。

■「真摯に向き合う」が使えるシーン

「真摯に向き合う」は、さまざまなシーンで使える表現です。たとえば、決意や意気込みを伝えるときに使うことがあります。

【例文】

・事態を改善するために、問題の根本に真摯に向き合うことが必要です。
・子どもの権利を守るという命題を掲げ、真摯に向き合ってまいります。

また、反省や謝罪を表現する時にも「真摯に向き合う」を使います。

・同じ過ちを繰り返さないためにも、反省点を明確にし、真摯に向き合う必要がある。
・大変ご迷惑をおかけしました。このようなことが二度と起こらないよう、真摯に向き合っていく所存です。

簡単にいえば「頑張ります」とほぼ同じ意味ですが、「真摯に向き合う」と表現することで、改まったニュアンスを表現できます。

「真摯に向き合う」の言い換え表現をご紹介

まじめさ

「真摯に向き合う」は次の表現と言い換えられることがあります。

・真摯に受け止める
・まじめに取り組む
・誠実に向き合う
・ひたむきに取り組む

それぞれの使い方を見ていきましょう。

■真摯に受け止める

物事に「向き合う」前に「受け止める」必要があります。問題を解決する前の事実を把握する段階において、「真摯に受け止める」と表現してみてはいかがでしょうか。

・ご指導ありがとうございます。お言葉を真摯に受け止めます。
・真摯に受け止めるだけでは、問題解決になりません。

■まじめに取り組む

真摯は「まじめ」という意味があります。堅苦しい印象がないため、家族や友人との間でも使える言葉です。

・もう少しまじめに取り組んでよ。
・ふざけないでまじめに取り組んでください。

■誠実に向き合う

「誠実」とは、私利私欲をまじえず、真心を持って人や物事に対することや、その様子のことです。真剣に向き合うことを表現する時に使えます。

・問題に誠実に向き合ってきた。
・誠実に向き合っていれば、今回のようなトラブルは回避できたはずだ。

参考:デジタル大辞泉

■ひたむきに取り組む

「ひたむき」とは、一つの物事だけに心を向けている様子です。真摯と同じく、真剣に向き合っている状態を示せます。

・ひたむきに取り組んだことが、今回の成功につながった。
・脇目もふらず、ひたむきに取り組んできました。

参考:デジタル大辞泉

「真摯に向き合う」に類似する四字熟語

「真摯に向き合う」と類似した意味で使われる四字熟語としては、次のものが挙げられます。

・一意専心(いちいせんしん)
・謹厳実直(きんげんじっちょく)
・言行一致(げんこういっち)

一意専心とは、脇目もふらず心を一つのことだけに注ぐことです。「一意専心、受験勉強に取り組んだ」のように、副詞的に使います。

謹厳実直とは、慎み深く、まじめで正直であることやその様子を表す言葉です。「謹厳実直な仕事ぶりが好ましい」のように使います。

言行一致とは、口でいうことと行動とに矛盾がないことや、主張しているとおりに行動することです。「彼は常に言行一致だ」「言行一致の人なら信用できるだろう」のように誉め言葉として使います。

参考:デジタル大辞泉

「真摯に向き合う」に類似することわざ

「真摯に向き合う」と類似する意味を持つことわざもあります。

・雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
・一芸は道に通ずる(いちげいはみちにつうずる)

「雨垂れ石を穿つ」とは、小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功することを意味することわざです。中国の古書『漢書』に記載されています。「雨垂れ石を穿つというから、少しずつでも勉強を続けてみては?」のように使ってみましょう。

「一芸は道に通ずる」の「一芸」とは、芸事や技芸を指します。一つのことを極めた人は、他の分野においても道理を理解していることを示すことわざです。「中途半端に学ぶのではなく、その道のプロを目指しましょう。一芸は道に通ずるといいます」のように使います。

適切な場面で「真摯に向き合う」を使おう

笑顔

「真摯に向き合う」はまじめに取り組むときに使える便利な言葉です。ただし、堅苦しい印象があるため、使う場所を選ぶようにしてください。

また、向き合う対象を明確にすることも大切です。誠実な気持ちが伝わるように、言葉を選びましょう。

構成/林 泉

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