このサービスを知って、はじめは少々戸惑った。しかし、ビジネスモデルを読み解いていくと、これほど時代にはまる事業はない、と深く納得させられた。マッチングアプリが乱立する中で、新たな市場を開拓する「Aill goen(エール ゴエン)」。運営するAill(エール)社の代表・豊嶋千奈氏に話を伺った。
特徴は法人専用とAIの恋愛サポート
エール ゴエンは、登録する企業に所属する従業員だけが利用できる、クローズドなマッチングアプリだ(ユーザー登録時に健康保険証を提示)。ユーザー同士の身元が保証されているので、サクラや勧誘、プロフィールの詐称といった、一般のマッチングアプリでありえる問題がほぼ起こらない。
独自のAIが恋の進展をサポートしてくれるのも大きな特徴。例えば、チャットのやり取りから互いの気持ちを判別する「ストーリー解析」機能で、一歩関係を深めるトークや、デートに誘うタイミングを提案する。ユーザー自身が傷つかないよう、不用意に相手を傷つけないよう、AIがうまくファシリテーションするのだ。
現在、登録企業は1000社を超える。法人の登録には同社の審査を通過する必要があり、誰もが知る大企業、上場企業がずらりと並ぶ。
これならば、妙なトラブルの心配はないし、将来性や価値観の面でも先を見通せる相手と出会える。しかも、AIがサポートしてくれるなら、なおさら安心。まさに、現在の「良縁をつなぐ」存在なのだ。