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昨年12月の求人数は前月と比べて増えたのか?

2024.01.25

解説と今後の見通し(doda編集長:加々美祐介氏)

求人数は5カ月連続で過去最高値、企業の採用スタンスは、積極採用と慎重採用に分かれる傾向だ。

12月の求人数は、5カ月連続で増加し過去最高値を更新した。その一方で、企業の採用スタンスは分かれる傾向にある。慢性的な人材不足を課題に抱える企業では積極的に採用を行い、組織力強化や新たな分野に挑戦するために採用を行う企業では、自社のニーズに合う人材を見極め慎重に採用する傾向が見られている。

転職希望者数は、例年、年末に向けて転職活動を控える動きがあるため、減少した。転職希望者数より求人数の増加幅が上回ったことで、転職求人倍率は増加した。

・業種別の解説

12月は、「小売・流通」「レジャー・外食」業種の求人数に、特に大きな伸びが見られた。「小売・流通」では、特に携帯電話販売代行の企業で販売スタッフの求人が増えた。これは、4月の商戦期に向けて人員強化のため求人が増えているものと考えられる。「レジャー・外食」では、旅行需要の回復により、宿泊施設などの企業で本社スタッフや現場スタッフのポジションが増加した。

・1月以降の見通し

1月の求人数は、先月に引き続き来期を見据えた人材確保の観点から、企業の採用意欲は高止まりが予想され、増加が見込まれる。一方、転職希望者数は、例年4月入社を目指し1月から転職活動を始める人が増える傾向にあるため、今年も同様の推移が予想される。転職希望者数の増加率が求人数の伸びを上回ると思われるため、転職求人倍率は下降する見通しだ。

出典元:転職サービス「doda」

構成/こじへい

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