内科医・中村康宏先生コメント:二日酔い防止や脳の脱水予防として、飲み会中にこまめにミネラルウォーターを摂取がおすすめ
これらの調査結果を踏まえ、効果的な二日酔い防止や脳の脱水予防について一般社団法人虎ノ門中村クリニック神谷町院 院長の中村康宏先生に話を伺った。
■純アルコール摂取量は成人男性で40g以上、成人女性で20g以上とると健康問題のリスク上昇?ビールは1〜2杯程度までに
健康に悪影響を及ぼすことのないお酒の適量は、飲んだお酒の量ではなく、飲んだお酒に含まれる純アルコール量を基準として考えます。
1日当たりの純アルコール摂取量が、成人男性で40g以上、成人女性で20g以上の飲酒を続けていると、さまざまな健康問題のリスクが高まると言われています。
アルコール量は、お酒の種類などによってさまざまですが、たとえば、ビール500mlに含まれる純アルコールは約20gです。
その他、日本酒1合(180ml)に約22g、ワイン1杯(120ml)に約12g、ウイスキーやブランデーはダブル(60ml)で約20gの純アルコールが含まれています。
最近ではアルコール飲料にアルコールの濃度だけでなく摂取量が表示されるようになり、従来より簡単にご自身のアルコール摂取量を確認することができます。
■飲み会中の「脳の脱水」が脳萎縮の原因に。”さっき言ったことが思い出せない””グラスを戻す際の位置のずれ”がサイン
海外の研究によると、週に純アルコール摂取量196g以上の飲酒を続けたケースで平均的に脳の1.6%が萎縮すると報告されています。
飲酒量が(米国神経学会)原因の一つとして過量飲酒による脳の脱水が脳の萎縮や神経機能低下につながると言われています。(Hum Brain Mapp. 2011 Jan;32(1):71-9.)
脳が脱水になると認知能力、判断能力や空間認識能力が低下します。さっき言ったことが思い出せない、グラスを戻す際に戻す位置がずれている、といったことがあれば脳に影響が出ているサインと考えられます。
■ミネラルやビタミンは、健康な認知機能にとって重要な役割。飲み会中にミネラルウォーターをこまめに摂取するといい
ミネラルやビタミンは健康な認知機能にとって重要な役割を果たします。お酒を飲むと、アルコールにより低下した脳の機能を維持しようと脳へ向かう血流が増え、エネルギー消費が増加することがわかっています。
高いエネルギー代謝と健康な血球を産生するためには十分なビタミンやミネラルを摂取することが重要です。
また、アルコールの利尿作用により亜鉛やカリウムなどのミネラルが喪失します。さらに、アルコールの分解過程でミネラルが消費されるためミネラルが不足するとアルコール分解が滞り二日酔いになりやすくなります。
飲み会中には、ミネラルだけでも補給できるよう、ミネラルウォーターをこまめに飲むことがおすすめです。
■普段は1日2L程度のミネラルウォーターを摂取。特に、脱水傾向になりやすい朝・入浴前後は欠かさず飲むのがおすすめ
1日2Lを目安にミネラルウォーターを摂取するといいと言われます。普段摂取する水分をミネラルウォーターに置き換えていくとミネラルと水分を効率的に摂取できます。
外出先でのお水、料理に使用するお水をミネラルウォーターに置き換えてみてはいかがでしょうか。特に脱水傾向になりやすい朝、入浴前後にコップ1杯のミネラルウォーターを欠かさず飲むことをお勧めします。
ウォーターサーバーであればすぐにミネラルウォーターを飲むことができ、災害時にも備蓄品として役立つので、いいかもしれません。
■シリカ・バナジウムが含まれるミネラルウォーターには、血流を改善する効果も期待できるという報告も
シリカやバナジウムには血流を改善する効果が期待できるという報告があります。また、赤血球に付着した水素イオンに作用し、赤血球による酸素の運搬を活性化することで、酸素が身体の隅々まで届くようになり健康な体を保つ効果が期待できるという報告もあります。
関連情報
https://premium-water.net/
構成/Ara