収益成長量ではモンハンNowがトップ!パブリッシャー別収益ではKONAMIの躍進が際立つ
Sensor Towerのデータによると、2023年下半期日本のモバイルゲームの収益成長量で『Monster Hunter Now』(Niantic)がトップとなった。成長量トップ10では、収益・ダウンロード数ともに半数以上がIPタイトルとなっている。
同作は日本発のモンスターハンターシリーズのIPを活用した位置情報ゲームで、2023年9月にリリースされた。2023年下半期における収益成長量は6,700万ドルを超えている。
2023年下半期日本のモバイルゲームの収益成長量2位の『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』(EFUN COMPANY)は、2023年9月にリリースされた非IPタイトルで、2023年下半期の日本において6,500万ドル以上の収益成長を記録し、1位の『Monster Hunter Now』とは僅差であった。
同期間における『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』の最大の市場は日本で、世界収益の64%を占めており、これは2位の韓国の約3倍に当たる。
2022年下半期日本のモバイルゲームのダウンロード数成長量におけるゲームジャンルで比較すると、RPGが減少した一方で、モバイルパズルゲームの上昇が目立つ。特に『ロイヤルマッチ』は、日本でのプロモーション効果が反映された結果に。
Sensor Towerのデータによると、2023年下半期日本のモバイルゲームパブリッシャー別収益ではKONAMIがトップで、前年同期比4ランクアップとなっている。
KONAMIの躍進は、既存タイトルの『プロ野球スピリッツA』や『eFootball 2024』が好調だったことに加え、2023年9月リリースの『パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード』(KONAMI)が収益増に貢献したようだ。実際、同作は収益成長量で8位、ダウンロード数成長量で5位となっている。
前年同期比で見ると、37GAMESとSEGAがトップ10圏外となった代わりに、NianticとYostarの海外パブリッシャーがそれぞれ8位と9位にランクイン。
Nianticは根強い人気の『Pokémon GO』に加え、新作の『Monster Hunter Now』が日本で支持を得ており、この2タイトルの日本における2023年下半期の収益は1.5億ドルを突破している。
同期間において『Pokémon GO』は、日本は2番目の市場(1位はアメリカ)だが、『Monster Hunter Now』では日本が最大の市場となっており、今後の展開次第ではさらに収益を伸ばしそうだ。
Yostarは『ブルーアーカイブ』が2023年に大きく収益を伸ばした上、『アークナイツ』や『雀魂 -じゃんたま-』もゲーム内イベントやコラボで好調に推移した。
出典:Sensor Tower
構成/Ara