断捨離(R)したい一般家庭の人たちを、やましたひでこさんがサポートするドキュメンタリー番組・「ウチ、“断捨離”しました!」(BS朝日にて毎週火曜日の21時から放送、TVerでも配信中)の、番組に登場したライターの私。
我が家は祖父の代から住む一軒家です。モノが山積み、その上家族全員溜め込み屋! 片づけたいと長年思っていても、特に問題がない(ふりをして)そのまま暮らしていました。
3代にわたって住む一軒家は、モノが山積み。その上家族全員溜め込み屋です。片づけたいと長年思っていても、特に問題がない(ふりをして)そのまま暮らしていました。しかしいざ家族が緊急搬送され、家でもケアする環境を整えねばならない状況に。緊急時に悠長なことは言っていられません。テレビ番組に応募し、断捨離を実施することになったものの、最初に手をつけることになったのは、まさかの自分の部屋。続く第二回は、共有スペースであるキッチンやリビングの片付けのプロセスをお伝えしました。
第一回:家族の介護用ベッドが入らない! ライターが片付かない一軒家の断捨離を達成した方法
お次に取り組んだ断捨離はキッチンとリビングです。
大筋のやる事は、前回同様、
・ものを出す
・基本的には捨てることを前提
・「過去」「好き」「必要」を見極める
ことです。
キッチンの断捨離のコツその1:賞味期限は大切な期限
もはやどうやって生活していたのかと思うキッチン/オンエアより
キッチンの場合、大切なのは、食品の賞味期限です。
気がつくと賞味期限が切れていた、そんな食品はありませんか?我が家は本当に山ほどありました。断捨離中は2014年と書かれたものすらあり……(防災食ではありません)、悲鳴をあげながら捨てに捨てました。
逆に言えば、賞味期限という明確なリミットがあるので、断捨離を開始するのにキッチンはぴったりかもしれません。
なお、賞味期限が危ないものは、目立つところにおいて優先的に食べていきましょう。うっかり忘れて、また処分しなければ……という事態が回避できます。
■ストックは賞味期限をチェックしつつ自分が好きなものを中心に
母のケアで来てくれる介護士さんが目をしばたたかせていたアフター
災害時に役立つストック品。最近は防災食のクオリティもどんどん上がっています。一方で、普段から食べ慣れているものを常に補充しながらストックする「ローリングストック」という考えも定着してきました。非常事態のみならず、体力や気力が落ちたときにも大きな助けになるストックは、せっかくなので自分の好きなものを揃えてみましょう。
キッチンの断捨離のコツその2:食器や割り箸は分量を決める
家族がいると、食器は何かと増えがちです。また、一人暮らしの方はコンビニでもらうスプーンや割り箸、ビニール袋などを溜めてしまうことも。
重すぎて棚板がゆがんでいる食器棚!
あれば便利なものですが、家の人数やおもてなしのときの人数を考慮して、必要な分量を割り出しておきましょう。目安がついておけば、いる・いらないの判断が容易になります。
数を減らし、ゆとりある収納に
捨てすぎると困った!となってしまうので注意しましょう。
ギチギチに詰まった棚は、地震の時にも危険です。
一度開けたらおしまいの食器棚
我が家は来客も比較的多いので、おもてなし用のカップや大皿を厳選。家族の好みと使いやすさをすり合わせながら棚ひとつぶんほど処分しました。
ずっとやりたかった、ティーカップやグラスをキレイに並べることができて感動でした!
■意識すべきは手の届く範囲
菜箸などのキッチンツール、鍋やフライパン、調味料……よく使うものを厳選し、手の届く範囲に置くと料理がぐんと楽になります。しまい込んでしまうといざという時使いにくいことも……。
すっきりとさせたい場合はきちんと収納することがおすすめです。我が家の場合、リハビリ中でものを落としがちな母のことも考慮し、取りやすさと見やすさを第一にセットしました。ズボラな私にとっても、こちらのやり方のほうが合っていたようです。