2022年から本格的に日本でのセールスを再開した韓国のヒョンデモーターは、ミドルクラス5ドアの電気自動車「IONIQ 5」と、水素自動車の「NEXO(ネクソ)」を販売している。さらに今年はコンパクトEVの「KONA(コナ)」を投入する。
1クラス上のセダン「IONIQ 6」
さて今回、試乗した「IONIQ 6」は、2022年7月の釜山モーターショーで初めて公開されたアッパークラスの4ドアサルーン。「IONIQ 5」の1クラス上のセダンだ。全長4855mm、全幅1880mm、全高1495mm、ホイールベース2950mmのボディーは、全長、全高は「IONIQ 5」よりも大きいが、ホイールベースは50mm短い。プラットフォームはヒョンデが新開発したEV専用プラットフォームのE-GMPを採用している。
デザインに関しては、直線立体の「IONIQ 5」も個性的でまとまりがあったが「IONIQ 6」も最先端のデザイントレンドを採り入れている。フロントからルーフ、リアにかけて弧を描くデザインは、メルセデス・ベンツの「EQE」や「EQS」といったEVとも共通。空力抵抗を意識したボディーは、格納式ドアハンドルやフロントアクティブエアフラップなどの採用で、cd値、0.21を達成している。
この「IONIQ 6」は2023年世界カー・オブ・ザ・イヤーで「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」「ワールド・エレクトリック・ビークル」「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」の3冠を受賞している。
日本では2022年5月に一般公開されたが販売時期に関しては「未定」になっている。試乗車はその時に公開されたモデル。オーストラリア仕様なので、右ハンドル、右ウインカーだが、ナビゲーションは同国仕様。作動されるとシドニーが出てくるのは笑える。グリルレスのフロントマスク、サイドからテールにかけての曲面。斜め後ろから見ると、ポルシェ「911」の4ドアのようだ。リアウインドウ下のスポイラー状の突起は、ハイマウントストップランプ。